2008年06月21日

回想する守護神(上)

まず、絵を見てもらいたい。





これは沖縄出身の画家、大嶺政敏(1912〜1994年)の代表作といわれる作品だ。

「大嶺政敏作品集」(1996年、(有)ぷろじぇくとT&R発行)の写真をスキャナで読み取った。(フォトショップで全体の雰囲気が写真に近くなるようレタッチした)

キャプションには

回想する守護神(沖縄戦)150F 1979年

とある。大作である。

現物は他の画家からの作品とともに平和祈念堂に展示してあり、絵葉書の売れ行きナンバーワンの、最も人気のある作品である。

この絵を描いた大嶺政敏氏の作品を含む特別展「情熱と戦争の狭間で」が、いま、県立博物館・美術館で開催されている。大嶺政敏の息子・大嶺隆さんを含む県関係画家の遺族5人が出るアートトークがあるというので、あとで見に行こうと思っている。大嶺隆さんはわたしの20年くらい前からの友人で、このほど老朽化した政敏の自宅を取り壊すに当たり、作品を売却する考えである。頒布リストには大作、小品を取り混ぜ27点が並んでいる。

「回想する守護神」について、作品集の解説にはこうある。

 沖縄をテーマとした「沖縄の石像」(53回春陽会展)、「沖縄の綱引」(54回)、「羽衣(銘苅子沖縄民話)」(55回)、「回想する守護神」(沖縄戦)(56回)、「沖縄の行事」(57回)、「貫花・長恩納節」(58回)、「女こてい節」(59回)、「情炎(伊野波節)」(60回)には3次元の絵画を、違った次元によって置き換える未知への冒険の意欲が滲み出ている。
 その中でも「回想する守護神」は、「土俗の活力ある」(読売新聞昭和54年5月2日夕刊)と評され、時間の流れを過去に引き戻し、戦争と平和のテーマを色彩と構図において表現しようとした意図において見事である。画面には沖縄のシーサー(獅子の神の石像)を中央に配置し、これを拝む老婆の向こうから、戦場を逃げまわる人々の姿が写し出され、背後の空は戦場の燃えさかる炎と人々の怨情や嘆き、悲しみなどを包含して赤黒く塗り込められている。
 この絵は、昭和53年10月1日に、沖縄県南部の摩文仁の丘に開堂した「沖縄平和祈念堂」の付属美術館に恒久展示されている。堂を管理している財団法人沖縄協会の吉田嗣延専務理事(当時)からの寄贈依頼に応えたものである。(「大嶺政敏作品集」の解説文「大嶺政敏 赤の到達と挫折」大嶺隆より)

 
売却するというなら代表作が欲しいところであるが、平和祈念堂に恒久展示されている。となると、いくらカネを積んでも誰かが手に入れることはできないわけだ。ところが頒布リストには840万円(6月20日現在)という最低頒布価格が記されているではないか…。買えるのか? (以下、数日後に続く)
(写真の掲載について、著作権者である大嶺隆氏の了承を得ています)  

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2008年05月12日

沖大での講義

久々に沖縄大学に行ったら、校舎が新しくなっていた。学生に聞いたところ、10年前くらいの建物だった。ということは10年以上沖縄大学には行ってなかったのか。

さらに校舎を新築する計画もあるという。古いのはかなり古いからねえ。

で、10年前の新築という3号館の大教室は200人入るというもので、出席は150人くらいだったと思う。

中央にスクリーンがあり、左右に大型(40〜50インチくらい)の薄型ディスプレイが天井からつり下がっていた。設備は琉球大学工学部よりいいのではないか。

5月8日のブログにUPしておいたテーマを講義の面倒を見る藤澤宜広先生にクリックしてもらって話を進めた。

講義はネタを準備しすぎて、質問の時間がとれなくなったが、紙に書いて質問が寄せられることになった。それの回答もこのブログに上げようと思う。

どんな質問が来るか楽しみ。  

Posted by 渡久地明 at 22:48Comments(0)TrackBack(0)

2008年05月03日

連休の豊崎ビーチ

 連休は読もうと思いながら読めなかったスティグリッツの「入門経済学」を読んだ。意外とすんなり腑に落ちたのでビックリだが、もともと大学1、2年生向けの入門書であり、難しくはない。
 
 しかし、ずっと部屋の中にいるのも腹立たしいので、一日は海に行こうと思っていた。たまには体も虫干ししないと、かびがはえて病気になる。
 
 5月3日、ゆっくり寝てればいいものを、朝6時半に目覚めてしまった。ビールを飲んでもう一眠りするか、それとも海に行くか悩んだ結果、海にいって、一本だけビールを飲み(車を運転するので)、そこで寝ようという結論を8時頃出した。
 
 海パンとTシャツ、ジョーリで海に行く前に、腹が減ったので、9時頃には吉野屋の牛丼(さすがに朝は並)を食っていたら、業界の先輩からケータイに電話で「ちょっとパソコン教えろ」との連絡…。
 
 それから豊崎のビーチに向かい、戸田書店の横のファミリーマートローソンで(麦職人がなかったので)スーパードライとポカリスエット、たばこ、サンドイッチを買い、海についたのが10時半頃。
 
 W字型の人工ビーチで、ビーチはできているが、W字の半分のU字部分の歩道や植栽、管理棟などがまだ工事中で、金網が張ってあって入れない。もう一方のU字部分には入れて、赤瓦屋根のトイレ、休憩所、50台くらいとめられる駐車場がある。この時間、駐車場には空きが3割あった。
 
 海、ビーチ、大きな不揃いの石組みの緩い護岸、舗装した歩道、芝生、駐車場となっいて、ボンボンベッドを芝生に広げ、グビーッとビールを飲み、寝転がった。本も持っているので、退屈はしない。
 
 この日は晴天で、30分もすると太陽でこんがり焼けるのだが、10mくらいのかなり強い風がふいていて汗が出ないし、日焼けしている感じがしない。
 
 真上が航空機の進入コースで、10〜15分に一機の割でジャンボ、777、737、DHC‐8‐100などが寝転がった目の前を通り過ぎ、着陸していった。石を投げれば届きそうである
 
 海は干潮で遠浅になっている。海水はまだ冷たいが、膝がつかる程度のところに出て、鼻をつまんで大の字になったり、背中を上に向けたりして、プカプカしていた…。海にいるのはお父さん(お母さん)と子供、20人くらい。砂浜に60人くらい。全員、水着の上からTシャツで、日焼けしないようにしていた。

 …というのを3時半まで繰り返した結果。いま、全身がいたかゆく、顔面の皮がむけ、むけないところもあるので顔にウロコがついている状態になってしもうた。
 
 しかし、那覇から車で15分、ビールと昼メシで千円くらいのビーチリゾートというのもなかなかいいもんだ。8月までに週末を使ってあと2、3回やってみようと思う。  

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2008年04月11日

森田さんと亀井さんにも拍手

政治評論家森田実さんのHP
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/

に森田さんが亀井静香さんにインタビューした次の記事がいい。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C04189.HTML

亀井さんは昔からこのようなことを言ってきた政治家であり、いまの日本が何をしなければならないか、明快なビジョンを示している。ホンモノの大政治家であると思う。

森田さんも日本の政治評論家として、最も信頼できる人であると思う。小泉政権を批判したら、マスコミからお呼びがかからなくなったわけだが、当然ながらマスコミの方が考えを変えるべきである。  

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2008年02月13日

また、少女が犠牲になった

95年の少女暴行事件と同じである。

米軍は弱いものをいじめるクセがある。卑劣きわまりない恥知らずである。世界中でこんなことを昔からズーッとしている。

沖縄知事は軍人にも米政府、日本政府にも、弱いものをいじめるな、かわいそうだろう、というべきである。

それができないというなら出て行けというべきだ。駐留経費? いらんといえ。世界が平和になるだろう。

米軍にはきれいに出ていってもらって、本格的な戦災復興開発を開始すべきである。  

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2008年01月20日

HPにコラム「不思議なブラウンガス」を追加

常温核融合の動向について詳しい杉岡幹生氏のHPにブラウンガスの紹介がある。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page282.htm

前々から面白いと思っていたら、開発者のユル・ブラウン博士自身が出ている動画があることが示された。

それを見て書いたのが

737 不思議なブラウンガス(07年1月20日)

杉岡氏のリクエストもあり、先にUPした。  

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2007年11月06日

小沢さん、お帰りなさい

 小沢さん、恥をさらすようだが…と慰留を受け入れた。
 
 前回チラリと書いたが、大連立というのはそれほど嫌悪すべきことではないと思う。
 
 大連立の交換条件として、軍事については小沢さんの「アメリカの戦争にどこまでも自衛隊を出すわけには行かない」というのが正論だろう。
 
 小沢首相で軍事にも主導権を発揮させる。
 
 さらに生活第一の経済運営では、積極財政と大減税、低金利据置を今後10年継続するという条件なら妥協できる(10年の途中でほんとに景気が回復するだろう)。
 
 小沢さんは経済音痴なのでタッチさせず、財政担当には亀井静香さんがよい。麻生太郎さんも経済政策担当大臣がよい。
 
 構造改革派や増税派はわきによけておけ。
 
 そうでなく、今のままなら、軍事でアメリカの手先、経済はガタガタで格差は一層拡大と何も良いことはない。
 
 このような大連立なら、自民党の積極財政派やアメリカからの独立派も集まって、自民党を乗っ取ることもできる。つまり、自民党という名前は変わらないが、中身が変わり、政界再編がスムースに行われる。
 
 民主党は条件をつけて、自民が法案を修正するなら参議院で通す、という運営を徹底すれば良いではないか。  

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2007年11月04日

福田首相、戦わずして勝つ

今度は小沢さんがやめた。

安倍首相の辞任、福田首相の連立申し入れまでは、小沢さんが自公を追い詰めたと見えた。政権交代が近くなるが、民主党は構造改革推進派だらけで、よけい悪くなるのが目に見えていたので、トホホという感じだったが…。

福田首相はテロ特措法と連立を引き換えに、戦わずして勝つという最も理想的な方法で小沢さんを倒したということになるのではないか。

民主党が参院選で国民に約束した政策が実現できる、と小沢さんは述べたが、その約束の中身は

「年金改革、子育て支援、農業再生をはじめ、国民の生活が第一の政策」

であった。

しかしその実現のために一層予算を削り、構造改革を推進するといったおかしな結論が出る可能性がいまの民主党では高い。これでは、国民生活を第一にするといいながら、小泉構造改革と同様にやっていることは全くその逆ということになる。

しかし「反構造改革・GDP5%成長」

といった明快な積極政策によって、生活第一を実現する、という条件なら連立でもよかった。その後に自民・民主内の構造改革派を追い出すという理想的な展開が期待できたのだが。結局、小沢さんは経済音痴だった。

これでは総裁選で麻生氏が「財政至上主義はとらない」といった時の方がはるかに明快な日本の分かれ道だった。

テロとの戦いなど当のアメリカでも国民の支持を得られていないではないか。日本でも国民の支持が得られないなら、そのまま断っておけば良かった。軍事以外の国際貢献として日本の経済力を急速に回復させ、それによってイラクやアフガンの復興資金を出すなどいくらでもやり方はあった。  

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2007年11月02日

福田首相、連立を打診

小沢党首は持ち帰って協議しているという(NHKラジオ)。

断ったら、解散総選挙、民主党政権ではないのか。

参院選で国民は民主党に何を求めたのか、久々にビル・トッテンさんのコラムを読んだら、わたしの考えとほとんど同じものがあったので、リンクを張っておきます。

ビル・トッテン コラム(Our World)
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1184541_629.html  
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2007年10月27日

低温核融合の記事の反響

 さらにHP沖縄観光ニュースを更新した。
 
第722号(2007年5月合併号(15日)号)の記事から
カジノなど新規7事業 県(07年10月27日)
各国が力を入れるダイビング観光(07年10月27日)
ラグナ 新人にも「エンタメ」教育(07年10月27日)
☆おきなわ観光情報研究会 Tourism Informatics(TI)の試み 46 セマンティックWeb(07年10月27日)
☆前川昌道 ・IT導入、成功と失敗の法則(35)共用玄関オートロックシステム(07年10月27日)
コラム視点722 低温核融合、実用化まであと一歩(07年10月27日)


 県はカジノ検討委員会をスタートさせ、すでに会議が開かれている。その予算が付いたという記事。ま、予算が付いたということは可能ならカジノを導入するという結論になると思う。
 ダイビングは沖縄は国際的に有名ではあるが、英語で案内できるガイドが非常に少ない。東南アジア各国では欧米のダイビングファンに強力にアピールしていたという辺野喜英昭氏の視察記。視察の準備をしていたら、ポール・アレン氏がオクトパス号で沖縄に入り、慶良間の海で潜ったという話も飛び込んできた。
 ラグナガーデンホテルは宿泊客アンケートで全国一をとったりしているが、その従業員教育の一端を明かす。
 低温核融合、実用化まであと一歩という話題はこのブログでも触れた。経済の動向を分かりやすく解説してい南堂久史氏が取り上げているのを見て、ググッたところ、

杉岡幹生氏のHP
21世紀物理学の新しい公理の提案
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/index.htm

 がヒットした。この中に「常温核融合は本当だった!」というページがあり、日本の常温核融合の研究者らの動向、世界の動向が詳しく書いてある。それらを全部読んだうえで、また、何冊か紹介されている本を買って読むなどして、思い出したことを書いた。

 わたし自身、学生時代に水素を扱い、プラズマをつくるという、低温核融合の研究者らがやっていることと似たようなことをやっていたことがある。

 この記事以来、以来、杉岡氏のHPが面白いのでよく見に行っていたら、

 9月15日付で<渡久地明氏ブログに常温核融合が紹介される!>という記事が出ていたのでビックリした。

 すぐにメールでありがとうと述べたら、こちらこそメールするつもりでしたという返事だ。

 常温核融合が激しい弾圧にあっているという様子は、このかん読んだ本でよく理解できているつもりだ。同じことは歴史的にも現代でも身近にいくらでも起こっている。杉岡さん、挑戦すべき面白いテーマを提供いただき、ありがとうございました。

 なお、低温核融合に関するこのブログの記事には、コメント欄やメールで複数の現役の研究者ご本人からも連絡を頂いた。もっとどんどん取り上げるべきだ、という意味だと勝手に解釈し、杉岡さんとも一緒になって低温核融合の露出を少しでも高めていく予定である。  

Posted by 渡久地明 at 16:42Comments(0)TrackBack(0)

2007年10月02日

菜の花、実が熟す

早いもので、つい先日種を播いたと思っていたら、花が咲き終わり、実が熟している。来週には刈り取りだそうだ。

菜の花モンゴルプロジェクトのブログ
http://blog.nanohana-mongol.com/  
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2007年09月19日

辺野古はやめて南北縦貫鉄道

麻生太郎さんとは、03年1月に当時ケーブルテレビの番組でご一緒したことがある。次の総理に最も近い人と番組で紹介した。島田勝也氏がプロデューサー、ディレクター、メインキャスターをつとめたが、わたしも混じって時事放談番組をつくっていた。





麻生太郎さんは確か下地幹郎氏の応援で沖縄に入っていたと記憶している。

番組の内容は

沖縄観光ニュース
http://www.sokuhou.co.jp/backno/628.html

にある。

この中で麻生氏は当時混迷を極めていた(いまでもそうだが)、辺野古の代替滑走路について、

あんなのはやめて、南北縦貫鉄道でも沖縄県民の役に立つ投資をした方がよい。

と発言(下地幹郎氏のパーディーでも同様に発言)。翌日の新聞に出た。それを知った野中広務氏が「沖縄の若い人たちに次期総理などとおだてられたんだろう。辺野古は関係者がやっと合意を取り付けたもの」と激怒して衆院沖特委の委員長を辞任した。

軍事ジャーナリストの神浦元彰さんのHPにこの時の解説記事がある(1月27日と29日付)。
http://www.kamiura.com/new1_2k3.html

いまの麻生さんの発言と当時の辺野古に関する発言は全く異なるものになっているが、麻生さんが総裁になっていたら、沖縄問題は面白く進展する可能性があった。  

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2007年08月31日

モンゴルで菜の花咲く

昨年わたしも調査に加わったモンゴル菜の花プロジェクトは、6月に種を播いた(180ヘクタール)。花が咲いたという写真と記事が出ている。

モンゴル菜の花プロジェクトのブログ
http://blog.nanohana-mongol.com/article/5201913.html  

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2007年08月30日

機体は県内で廃棄処分

炎上したチャイナ機は沖縄で輸入し、そのまま廃棄処分されることになるようだ。

事故原因が分かったので、台湾で引き取って調べるまでもないということらしい。

わたしとしては、主翼のウイングレットの部分を切り取って、イスにしたら世界でひとつしかない稀少品ができると思う。捨てるんだったらもらいに行きたい。で、イスの足には燃え残っている適当な棒状の部品を使う。

尾翼は無傷で残っているようだから、そのままインテリアに使えるのではないか(どんな用途になるかわからんけど)。

主翼は長いベンチにしたらよろしい。

その他、何か使えそうなものがありそうな気がするのだが。飛行機ファンなら何でも欲しいのではないか。  

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2007年08月24日

小池百合子、自分で「続投しない」

と訪問先のインドでの記者会見で述べたいうニュースがいまNHKからでた。

私も小池百合子はおかしいと思っていたが、一番それに近い表現をしたのは守屋次官の人事のゴタゴタに関して森元首相の「腹を切ろうとしている人を後ろから斬りつけたようなもの」だ。

それ以外に、辺野古のアセス方法書提出を訪米の土産にしたり、何より自分の地位を固める(続投)ためにアメリカに行って沖縄問題やテロ特措法の延長など勝手に約束してきたところはどう考えてもまともではなかった。

で、辞めるわけだが、これも保身だろう。辞めさせられるより自分で辞める方がよい状況が生じたんじゃないのか。テロ特措法は延長する必要がないことが明確になったとか、沖縄問題が自分では解決できないと分かったとか。ひょっとして安倍首相が別の大臣の椅子を約束したとか(あり得ないけど、あったら安倍内閣即死だろう)。

何しにインドに行ったのかねえ。受け入れたインドの要人を相当バカにした話だとも分からないのか。最初から行くなよ。  

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2007年08月20日

チャイナエアライン機の炎上・沈下



NHKラジオで10時40分頃、那覇空港で航空機の火災という一報を聞いた。一瞬、モノレールにしようかと思ったが、すぐに車で空港に向かった。結局、すでに渋滞しており、自衛隊のなかを通る道がふさがれ(目の前で交通規制が始まった)、頭上をモノレールが通りすぎていった。これかその次ぎに乗っていれば、まだ火が出ているところに間に合ったかも知れない。

乗客157人、乗員8人には大きなケガはなかった。

滑走路は4030分ほどクローズしたが、11時過ぎに発着を再開。

昼過ぎに今度は(規制も終わっていたが)モノレールで出かけ、国内線ビル3階の見学デッキから撮った写真。デッキにはTVカメラ5台ほどと一般の旅客が100人くらいがでていた。

ダイヤは乱れたが、混乱は落ち着いた状態になっていた。ニュースをみんな知らないのかと思ったほど、普通だった。

燃えた機体はしばらく調査などのためにそのままの状態でおかれるだろう。少なくとも明日の昼まではこの状態だと思う。  

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2007年06月30日

日章旗は進貢船の船印

 琉球諸島の2009年問題というのがある。それについて、「観光とけいざい」第724号(07年6月15日付)で触れた。その中で、「日章旗はもともと琉球の旗として中国への進貢船で使われていた」というウィキペディアの解説を引用したところ、琉球歴史に詳しいある社長から電話がかかってきた。
 
 「渡久地君、日章旗が琉球の旗だったという話は、わたしも15年ほど前に進貢船の調査をしていて、沖縄の大学教授から聞いたことがある。ただし教授は、
 『そこまで調べたのなら、お話しするが、日章旗は進貢船が使っていた旗であったという話を他の研究者から聞いたことがある。わたしはその文献なり証拠を見ていないので、断定はできないが、…』
 
 とのことだった。
 
 そのウィキペディアというのは何かね。沖縄の歴史の中で言ってはいけないことのように感じていたが、そんなのが堂々と出ているのかい」
 
 という問い合わせである。(ウィキペディアプロジェクトについて説明したのは言うまでもない。)
 
 ところが、わたしも日章旗が進貢船の船印だったとは知らなかったのだ。ウィキペディアに出ているくらいなら常識なんだろうという認識しかなかった。たしか、琉球国の国旗があった、それが再発見されたという新聞記事はむかーし、見たことがあるが、それは日の丸とは異なるものだった。ウィキペディアのこの記述は常識なのだろうか。詳しい人がいたら教えて下さい。
 
 なお、沖縄の歴史で突拍子もないことはいくらでもあ。源為朝が沖縄まで来ていて、その子が後の舜天王になったとか、民間伝承ではいろいろなものがある。もっとすごいのは卑弥呼は沖縄の女王だったというものもある(わたしはこれは本当ではないかと思っている。ただし日本の卑弥呼の遙か前の時代)。これらは学会や学者の世界では全く語られない。話題にした瞬間にバカにされる雰囲気がある。

 日章旗に関する話題も社長はその類のものと思いこんでいたらしい。しかし、そのような伝承の中に事実もときどき紛れ込んでいるというのは古今東西の歴史が証明している。沖縄の職業学者が書く歴史書が面白くないのは、証拠があるものだけ書く、という姿勢だからではないか。(続きを読む、に冒頭に紹介したコラムを再掲した)  
続きを読む

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2007年06月09日

身近な日本最古の山下町洞人

今日の琉球新報・沖縄タイムス朝刊1面トップに

山下町洞人は国内最古の「新人」

という記事が出ている。

山下町洞人が見つかったのはわたしの事務所から歩いて10分ほどの洞窟で、洞窟の入口は私有地になっているようだが、道路に面して水が滴り、聖地となっている。わたしは30年くらい前からこの付近は活動範囲というか、通勤・通学途中だったり、ガキの頃は国際通に遊びに行くときの通り道なので、親しみがある。いまでも線香が置かれたり、拝んでいる人がいるところだ。

その洞窟から石器が出たり、人骨が出ていた。3万年前の石器や人骨である、と前から知られていたが、長年にわたって正当な評価が与えられていなかったという。

新聞記事では情報量が少ないが、小田静夫先生が詳しい解説「山下町第1洞穴出土の旧石器について」を書いている。

http://www.ao.jpn.org/kuroshio/yamashitacho/200306.htm

そのまとめの部分で

===============

(2)琉球列島旧石器文化の特質

 山下町第1洞穴出土の3点の「旧石器」は、この琉球列島を含めた日本の旧石器文化の中でどのような位置づけが可能であろうか。

 周知のごとく、日本列島へのヒトの渡来ルートは北方コースと南方コースが想定されている。現在、確かな列島最古の旧石器文化はホモ・サピエンス(新人)段階の遺跡で、年代的にして約4万〜3万年前である。そして、この山下町第1洞穴の年代は約3万2,000年前頃であり、列島最古の旧石器文化の一員であると共に、唯一、旧石器(第III〜V層)と更新世化石人骨(第VI層)とが共伴した可能性がある「最重要遺跡」と位置づけることもできるのである。
 
===============

と述べている。今日の新聞記事では石器についての言及がないが、石器が一緒に出ているところが重要だ。というのも、骨だけだとどこかで行き倒れになった人が、動物に運ばれたり、海から打ち上げられた可能性が残るのに対し、石器が一緒に出てくるとその周辺に住んで、生活していたという証拠になるからだ。

わたしなどは人骨が出たら、そこに人が住んでいて、沖縄人の祖先に違いないとすぐに思いこむタイプだが、学者の世界では一緒に石器も出ていないと現代の沖縄人とは無関係あるいはどのような関係があるか分からない、という夢のない表現になる。

小田静夫先生は例の毎日新聞がスクープした2000年11月5日「旧石器遺跡捏造事件」を早くから予言しており(その予言が正しかったわけだが。またどうしてインチキだと判定せざるを得ないのかの学術的な評価も先ほど紹介したサイトに出ている)、おかげで主流をなしていた研究者の世界から閉め出され、沖縄に住んでいたことがあった。予言が正しかったことが分かって再評価され、不動の地位に立たれたわけだが、読山原フィッシャー(武村石材建設の現場=武村茂社長が跡利用について研究中)の学術調査を見に行ったら、気さくな人で、わたしにこんなことを言っていた。

沖縄に最初の人類が上陸し、次に日本列島にわたって日本人が出来た。

(その前に日本には誰が住んでいたんですか)

誰もいなかった。北回りの人たちが北海道から南下して、沖縄から北上した人たちと出会うのがいまの新宿あたりで、それでNHKの番組をつくったことがあるよ。

だから日本で一番古い人骨や石器が出るとすれば沖縄から出てくる可能性が高い。そんなのを見つけたら宝物にして金庫の中に大切に仕舞って誰にも見せないよ。

(へ、誰にも見せないんですか)

見せないのが常識。やたらと見せてはいけない。研究を潰しに来る人もいるんだよ。

ということだった。

山下町洞人の石器も金庫の中に仕舞われていて、やたらと人に見せないようになっているのかも知れない。小田静夫先生だからこそ、沖縄の研究者も現物をオープンにしたのだろうと思う。その結果、これまでの沖縄の研究が正統なものであると小田静夫先生が権威づけたわけで、これまであまり評価されなかった(失礼)という無念を晴らした結果になっている。

今日の新聞記事は県立博物館、東大、国立科学博物館の共同研究で、さらにその評価を固めたものということが出来るのではないか。  

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2007年06月06日

航空分科会の答申素案にある那覇空港の拡張に関する記述

 5月31日に開かれた交通政策審議会航空分科会で那覇空港の拡張についても話し合われ、
琉球新報が<那覇空港拡張を提言 国交省審議会>(6月1日、朝刊1面)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24239-storytopic-3.html
沖縄タイムスが<那覇空港拡張 福岡より優先で検討 国交省 来年にも概要決定>(6月2日、朝刊1面)
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200706021300_01.html
と報じた。(続きを読むに収録)

 答申の素案が公開されている(http://www.mlit.go.jp/singikai/koutusin/koku/07_9/s03.pdf)ので、那覇空港について記述されている部分を引用した。


 福岡と那覇空港の拡張については03年に拡張が見送られた際にも、引き続き検討することになっていた。今回、福岡と那覇の記述を比べると、那覇の方が一歩先行していると読める。長いが第4節を全部引用する(下線はわたし)。
 
====================
今後の空港及び航空保安施設の整備及び運営に関する方策について答申案(素案)
(略)
第四節三大都市圏以外の地域における空港のあり方
1.地域における拠点的な空港のあり方
 我が国の地域社会は少子高齢化を伴う人口減少の進展産業構造の変化地方分権や市町村合併の進展、地域ブロック内での二極化(大都市部への集中等)、各地域と東アジアとの人やモノの直接交流の進展等といった転換期を迎えている。
 こうした中、今後、各地域における拠点的な空港は、国内航空ネットワークの充実を図る上で基盤的な役割を担うとともに、東アジアをはじめとする諸外国との直接交流を促進する上でも重要な役割を果たすことによって、各地域における内外の中核的な交流拠点として機能していくことが望まれる。
 とりわけ、福岡空港及び那覇空港については、将来的に需給が逼迫する等の事態が懸念されるため、抜本的な空港能力向上方策等に関する総合的な調査が進められている。この調査は、パブリックインボルブメント(PI)の手法を取り入れることにより、透明性、客観性を確保し、地域住民を含む幅広い関係者の参画を受けてそれぞれ段階的に実施されている。
 福岡空港については、これまでの調査で、既にピーク時には航空機の慢性的な遅延が発生し、2010年代初期には、滑走路処理容量に余力がなくなり、需要に十分応えられなくなるとされている。今後、現空港の有効活用、近隣空港との連携、滑走路の増設、新空港の建設といった対応案と、それらを評価する視点をまず示して意見を求め、その結果を踏まえて、対応案の比較評価と方向性の案を示し、意見等をとりまとめる。
 那覇空港については、これまでの調査で、現在の施設のままでは、2010年〜2015年度頃には観光のピークシーズンである夏期を中心に航空旅客需要の増加に対応できなくなるおそれがあるとされている。今後、将来の対応策として現空港の有効活用策と複数の滑走路増設案、並びにそれらの評価について提示し、意見等をとりまとめる。
 両空港については、これらの調査結果を踏まえ、抜本的な空港能力向上のための施設整備を含め、将来需要に適切に対応するための方策を講じる必要がある。
 また、地域における拠点的な空港については、我が国の地域活力の向上のため、国際競争力の強化や観光立国の推進に不可欠な社会基盤として、国際線ターミナルの機能強化や鉄軌道系アクセス等空港アクセスの改善等その機能の向上を図るとともに、航空ネットワークの充実に向けて、その活用を推進することが重要である。

2.一般空港のあり方
 航空需要の増大への対応及び高速輸送ネットワークの構築のため、空港の新設や滑走路の延長等といった事業がこれまで着実に推進されてきた結果、空港数は現在97(うちジェット化空港66)を数えるに至り、空港までのアクセス時間2時間圏内人口は約95%に達しており、事業実施中の空港を加えると、空港の配置的側面からの整備は全国的にみれば概成したものと考えられる。
 このため、拠点的な空港以外の一般空港については、自立的で活力のある地域づくりや地域の国際化のための社会基盤として、ハード及びソフトの組み合わせを十分に考え、就航率の改善や国際化対応の強化等その質的な充実を図るとともに、観光振興のためにもその利用を促進し、既存ストックを最大限活用していく必要がある。
(略) 
====================

 下線部分で、
 
 福岡は㈰複数の案があるが、㈪それらを評価する視点をまず示し、㈫それから意見をまとめる。
 
 というふうになっているのに対し、
 
 那覇は㈰複数案の評価を示し、㈪意見をまとめる。
 
 となっている。
 
 那覇は福岡より、一行程少ない。このことが沖縄タイムスの「福岡より優先」という表現につながっている。

 実際にわたしも「福岡に勝った」という話しは聞いているが、答申素案を素直に読めばその通りになっていると分かる。この表現で拡張はほぼ決定ということらしい。

 今後のスケジュールだが、審議会は6月21日に答申案が出る。追加や踏み込んだ表現になれば答申に盛り込まれる。注目である。(03年の時も間違いないと期待されていたが、先送りになった。今度はそうはならないと思う)

 拡張が提言されると、8月の概算要求などで那覇空港の実際の調査費が組み込まれる順番になる。もっとも、現状でも石垣空港の工事費と那覇空港の調査費がセットで組まれている。

 12月の予算編成で具体的に「那覇空港の拡張」の文字が出てくると見られる。  
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Posted by 渡久地明 at 17:45Comments(1)TrackBack(0)

2007年05月13日

過払い金返還請求のムーブメント

金曜日(11日)の沖縄タイムス経済面に

消費者金融4大手赤字
純損失1兆7085億円
「中間金利の返還」直撃


という記事がある。大きな扱いだが、同じ記事は他の新聞ではもう少し前から出ていた。

内容は、消費者が払いすぎた金利をの返還を求めるムーブメントが起こっており、各社が裁判でどんどん負けてカネを返している、その額が巨大になり、赤字決算になっている、というものだ。

これは当たり前の社会現象だと思うが、もしまだそのような返還請求が当たり前になっていることを知らないで、無理な返済を強いられている人がいるなら、裁判で取り返せるはずであるから、ぜひ実行すべきだと思う。

そのやり方について、かなり詳しくノウハウを公開しているのが

逆襲のルパンさんの

「取り返せ!過払い金、不当利得金返還請求」
http://kabarai.blog.shinobi.jp/Entry/86/

だ。

わたしが書いた古い記事に対してトラックバックをもらっていて、返事をしようと思いながらおそくなった。いま、そのお返事を述べる。

まだ全部を読んではいないが、払いすぎた金を取り戻す裁判は過払い請求裁判と言う。その裁判のやり方、書類の書き方、過払い金の計算の仕方を丁寧に解説している。

いま、消費者ローンは取引の計算書を全部開示しなければならないが、それを過払い金計算ソフトで計算する。(たいていの人は自分が本当はいくら借りているのか分からなくなっている)

計算はベストセラーになっている「Q&A過払金返還請求の手引—サラ金からの簡易・迅速な回収をめざして」(名古屋消費者信用問題研究会)が便利だ。アマゾンで買える(わたしは内容解説を読んだが、現物は未読)。

同書には計算ソフトが付いており、パソコンを使って簡単に計算書が作れる。わたしは気が付かなかったが過払い金に5%の金利が付くという部分だ。わたしも昔、同種の計算をエクセルで自分でやったことがあるが、過払い金に金利をつけるところまで知恵が回らなかった。

もしあなたが過去10年くらいグレーゾーンかそれ以上の金利で消費者金融からカネを借りており、なかなか残高が減らないと言う場合、計算をし直すと過払いになっている可能性が高い。その分のカネを取り返せ、というのが趣旨である。特に沖縄の場合、サラ金天国といわれるほど消費者金融が荒稼ぎしていた。国際通りの安里側はサラ金通りになっていた。

そして、冒頭のサラ金大手が1兆円を超える赤字になっているのはこの裁判でどんどん負けているからだ。

グレーゾーン金利を制限したら、貸し渋りが始まるため、いま高金利でもカネが必要な人が困る、という理屈も成り立つため、いますぐ違法とするのは慎重な検討が必要との意見もあった。マクロで見たらその通りであろう。本来は金利規制は撤廃して、個別の救済策を立法すべきだったかもしれない。しかし、個別の救済策はなく、すでに昨年、最高裁が違法とする判決を出している。

その結果「グレーゾーン金利の返還請求が急増。(消費者金融大手は)返還に備えた引当金積み増しによって業績は大きく悪化した」(冒頭の記事)。

逆襲のルパンさんは

このブログでは自分の力で過払い金を取り返す手順を公開しています(`・ω・´)ノ

といい、読者の質問にも、丁寧に応えている。そして、

このブログの趣旨は、「過払い」と言う言葉を少しでも多く世の中に広めて、今現在、借金の返済で困っている人が1人でも多く、平和な生活を取り戻して、楽しい生活が送れるようになったら、いいなぁ(*´∀`*)でやっていきたいと思います。逆襲のルパン(´ー`)

といっており、とても好感が持たれる。  
Posted by 渡久地明 at 10:55Comments(2)TrackBack(1)