2005年12月29日

590万人という線も

沖縄県の観光客数目標は565万人と出たが、伸びの根拠としたのは新規路線の開設の一点のみであった。

新規路線だけで21万人の需要が生まれるとしている。

一方、わたしの見通しは、沖縄観光性長の法則に基づいて単純に

今年実績548万人×4.5%=572万人

としただけだった。新路線による新規需要を全く考えていない数値である。

これに県が検討した新規需要21万人が加わると、来年の観光客数は593万人(8.2%増)という大きな数値が出てくる。

県の想定は、新規路線分が増えるが、既存路線は前年並みを前提にしている。既存路線が前年のみという前提は実現しないだろう。既存路線は4%程度の伸びがあり得る。

また、沖縄観光が前年比8%伸びたことは過去に何度もあり、あり得ない現実ではない。

しかし、あまり大きく伸びない場合はどんなときかというと、客室数が不足する場合である。少し精密に計算してみる。来年8月に増える大型ホテルはEMホテルの227室、JALシティーの307室、法華倶楽部の201室の計700室あまり。ビジネスホテルが550室前後である。

8月に1250室増えているが、一室あたりの平均宿泊客数は確か2.4人くらいだったと記憶しているので、

8月は1250室×2.4人×31日÷3泊=31000人

上乗せ可能である。

05年の8月実績が563600人だったから、06年8月は新規路線と無関係に594600人(5.5%増)前後を受け入れることができる。しかし、8%は伸ばせない。

結局、8月以外が8%伸び、8月は5%の伸びにとどまるという計算が成り立ち、この場合の観光客数は590万人に届いてもおかしくはないということになる。

なお、JTBが発表した06年の観光需要予測は沖縄を名指しで好調が継続するとしている。570万人を大きく上回る可能性がある。  
Posted by 渡久地明 at 00:00Comments(2)TrackBack(0)