2006年02月01日

グラビティーモデルがあるなら

観光地の消長に関して、グラビティーモデルというのがある。先ほど見つけたばかりで、詳しく検討したわけではないが、元は貿易取引のモデルとしてよく使われるらしい。

グラビティーモデルとは日本語でいえば、万有引力の法則を経済現象に流用する(アナロジーを使う)ものと理解した。

観光地でいえば、観光客数や観光収入は発地と着地の人口や経済規模などの積に比例し、距離の2乗に反比例するモデルとなる。

なるほど、しかしこれでは距離が日本中のどこよりも遠い沖縄で観光客が増えていることが説明しにくい。

「沖縄観光成長の法則」でわたしは、別のモデルを提出してある。

質量に比例し、距離の2乗に反比例する万有引力モデル(グラビティーモデル)より、わたしのモデルの方が分かりやすい。

だいぶ前から3つのアナロジーを想定し、それぞれで別の論文が書けると思っているが、結論は3つとも同じものになるだろうと予想している。

㈰真空管モデル(グリッドを入れて運賃や旅費の影響を説明できる。電子数・電流=観光客数、陽極=発地、陰極=着地、グリッド電圧=パック料金や運賃)。短期的な価格変動と観光客数の変動を説明できる。

㈪プラズマ閉じ込めのモデル(粒子数=観光客数、ライフタイム=滞在日数、消費金額=温度のアナロジー)。一番難しいモデル。不安定性なども検討できる。

㈫中間子理論モデル(「沖縄観光成長の法則」で絵を描いて示した(背景に星空を描いたので、グラビティーモデルのように見えるが、そうではない)。需要と供給の二つのポテンシャルを繋ぐのが流通企業(旅行社、航空会社)であるとするモデル)。一番単純なモデル。

㈰から㈫までのようなことをいうと、「トンデモ」と思われる可能性があるので黙っていたが(言わない方がよいとのアドバイスも受けているが)、グラビティーモデルが経済学のある分野で通用しているなら(内閣府資料「平成16年度年次経済財政報告(経済財政政策担当大臣報告)−改革なくして成長なしIV−平成16年7月」http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je04/04-00203.html)、それよりはこっちの方が精密に議論がすすめられ、かつ、現実にもあう。誰もやる人がいないならわたしがやることになるのだが。(グラビティーモデルも成り立つなら大統一理論ができたりして…)  
Posted by 渡久地明 at 22:07Comments(0)TrackBack(0)

2006年02月01日

肥満と貧困

観光商工部の1月24日の記者懇談会で、長寿県沖縄の男性の寿命が全国26位に落ちているというのが改めて話題になった。

これは長年、長寿日本一だった沖縄の男性の寿命が26位まで下がった(女性はいまでも1位を維持)という話で、1位に返り咲くためにはどうしたらよいかというものだ。

わたしは

「この問題は過去に確かに一位だった時期が長く続いたという事実だけでよいのではないか。その時の料理にいま人気があるのであって、最近はアメリカ文化の影響でファストフードを食べるようになったから、回復は難しいのでは」

と述べた。

すると

「やはり現状で一位じゃないと説得力がないですよ」

という意見が大勢となった。

すると翌日、沖縄の肥満が日本一というニュースがあった。琉球新報1月25日。http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-10496-storytopic-1.html

記事ではやはり食生活に問題があるということになっている。これでは長寿世界一返り咲きはやっぱり難しいではないか、と思っていた。

ところが、今度はNHKのラジオのニュースで(何のニュースだったかころりと忘れているのだが)、米国の肥満は貧困が原因、というのを聞いた。

気になっていたので、「肥満 貧困」でググルと次のような記事に出くわす。

紙屋研究所=G.クライツァー『デブの帝国』書評http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/fat-land.html

皮肉なことに貧困層が手軽に購入できる食は糖分、脂肪分、精製された穀類を多く含むジャンクが主食となりやすい、ということが肥満の原因のようだ。

ということは、肥満の問題は健康の話ではなく、経済的な話になる。

沖縄が肥満日本一ということは、貧しいから、ということに…。  
Posted by 渡久地明 at 16:14Comments(4)TrackBack(0)