2006年09月26日

イノベーションで生産性拡大とは

「成長なくして財政再建なし。イノベーションを進めて生産性を上げる」。

といま、NHKテレビで安倍晋三・新首相が言ったが、最初からがっくりさせるなあ。

需要不足で供給能力はいくらでもあるのに、イノベーションで生産性上げて、需要が付いて来るというのだろうか。トホホ。

つまり、成長させるといっているが、そのためのやり方は間違だろう。経済音痴のようだ。もう少し見ないと分からないけど。

美しい日本というのも言葉はあるけど、どのように実現するのか記者会見でも不明。  
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2006年09月23日

国際通りで1月からトランジットモール実施、など

 HP「沖縄観光ニュース」(「観光とけいざい」6月15日号の記事)を(久々に)更新した。7月まで月間1万アクセスがあったのが、更新しなかったら5000アクセスに半減していた。(汗)

国際通り 毎日曜にトランジットモール
国際通りに304室開業 JALシティ
40年前の泡盛製法を復活
渡久地明コラム702 政府は債務者、国民は債権者である

 国際通りは30年前から歩行者天国のアイデアがあったが、歩行者天国ではない、小型バスを運行する方法で街の賑わいを取り戻すことになった。JALシティー開業は国際通り戦争の始まりで、国際通りにはさらにあと3つのホテルが新たに建設される。40年前の泡盛製法は忠孝酒造が復活させ、その過程の7年がかりの研究論文に博士号が与えられたという記事。  
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2006年09月19日

仲井眞弘多と糸数慶子の一騎打ち

 11月の沖縄県知事選は仲井眞弘多(大田政権下の副知事、沖縄電力会長、商工会議所連合会会長=与党・自公陣営)と糸数慶子(バスガイド、県議を経て参議院議員=野党・反自公陣営)の一騎打ちになった。
 
 仲井眞さんが経済界の支持を得て、もたつきはあったものの早々と候補者になったが、糸数さんはなかなか決まらなかった。
 
 糸数さんは早い内から名前は出ていたのに、本人が固辞。山内徳信(元読谷村長、大田政権末期の副知事)、下地幹郎(衆議院議員)が野党統一候補を争い、最後まで決まらず、野党共闘は一旦は分裂したかに見えた。ところが一転、共闘を崩せば勝てない、糸数さんも共闘できるなら、と立候補を固めた。
 
 この選挙はいい勝負をする選挙だと思われる。というのも糸数候補は一昨年の参院選で自公候補に10万票以上の大差を付けて当選。強力といわれた自公連立の一角を崩した。
 
 対して仲井眞さんは元通産官僚ということもあり、行政手腕に期待が寄せられている。
 
 これ以外のさまざまなうわさも聞いているが、ここでは両候補の政策・公約が出そろったところで、徹底的に点数を付けてみようと思う。両候補の発言は陣営のパンフレットや新聞報道を元に行う。
 
 なお、選挙の掲示板では実にさまざまな突っ込みが来ることを前回知事選で詳しく見て知っているから、わたしとしても検証に耐えるコメントを出さなければならないと考えている。
 
 経済、観光、軍事について特に念入りに検証したいと思う。乞うご期待。(わはは。読者が少ないからこそできる技だなあ。)  
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2006年09月12日

佐藤優「沖縄のエゴが国益になる」

佐藤優は根っからの沖縄人であるようだ。顔も体型も沖縄らしい。話もうまい。

北方領土問題でロシアとやり合ったが、ロシアからの信頼も得ていた。

北方四島のもともとの住民はアイヌであり、この事実によって明快に北方領土は日本である。

沖縄は沖縄住民がいたからこそ潜在的主権という概念をつくり出して、それが沖縄返還の根拠となった。

沖縄戦の様子は本を読んだし、母親が石部隊とともに戦った経験があり、それを聞かされて育った。米軍の非道を知っていたし、日本軍については、追いつめられて沖縄人を傷つけた者もいたが、母親を身をもってかばった者もいたことも知っていた。

その沖縄人が抱く素朴な感情と同じものを北方領土の元住民は持っていると言い、驚くことにいま北方領土に住んでいるロシア人もスターリンの迫害を受けたこと(ほとんどのロシア人はスターリンからひどい迫害を受けているが)、中央政府や地方政府に対して不信感を持っている。

そして、北方領土の元島民と現島民は互いに話しが合うというのである。

北方領土の元島民は領土の確定で、いま住んでいる島民を追い出すことまではしたくないといい、その心は迫害を受けた人が最終的に持つ優しさだという。それを理解し、領土確定に活用しようとしたのが佐藤優で、鈴木宗男も完璧に理解した。同じ理解をロシアの有力政治家も持ったのだという。

北方領土を侵略したというスターリンの負の遺産を解決するのはロシア側にとっても得であるというところまで来ていた。

それをプーチン大統領に伝えるために沖縄サミットを準備し、最大限に活用したというのである。沖縄を見せることで、北方領土を解決した方がロシアにとってプラスになるとプーチンも理解するはずだ…。

北も南も国境の住民は「徹底的にエゴを通すことが、国益になる」というのが佐藤優のメッセージだった。

こういう話が主題だったと思うのだが、今日の新聞(琉球新報)を見るとおまけ的に話した「沖縄密約問題」が記事になっている。この話は「月刊現代」10月号に書いたので詳しくはそれを見てくれ、という話だったのに、おまけの話で、かつ、すでに活字になっているものが記事になるんだなあ。

ちなみに「現代」10月号の佐藤優の記事は沖縄密約がメインだが、根室の漁船が発砲され死者が出た問題で、このような問題が起こらないように当時の外務省と根室住民はある手を打っていて、漁船がちょっとくらいちょんぼをしても、ロシア側が発砲までできない仕掛けをしてあったことが出ている。その仕掛けが鈴木宗男の逮捕で無効になっていたと明かす(講演でも詳しく述べていたが)。

なお、「現代」10月号は立花隆が安倍晋三と対決しなければならないと宣言した記事があり、それも話題になっている。「現代」はアッという間に東京の書店から一斉になくなった、買い占めではないか、といううわさがあることを森田実さんが「おそろしい話」としてご自身のHPで紹介している。(沖縄の書店にはいま山積みになっている。あまり売れてないようだ)  
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2006年09月11日

565万人「当確」

4月以降、特に6、7、8月と不振だった沖縄観光客数だが、565万人「当確」を出すことにした。

理由は9月以降、5%台の伸びが期待でき、11月からのJAL・ANAの増便で二桁増も予想されるからだ。

今日、JALの9月10日までの実績が出ているが、全線で15.6%増と猛烈な勢い。上半期のちょんぼを急回復させるものと見られる。

わたしの新聞でも散々、供給を増やして価格を増やしたら旅客は増えず、利用率が減るだけ、関連旅行社・ホテルも苦しむ。最後は連結決算するのだから、グループ全体のレベニューマネジメントを考えるのがベストだ、と強力に主張していた。

この勢いがANAも含め、下期に継続すると見る。  
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2006年09月10日

那覇空港‐間違ったモデルと構造改革で莫大な損失

那覇空港のシンポジウムが今日、かりゆしアーバンであったが、需要予測の専門の大学教授は

需要予測が難しい

ということを何度も強調していた。また、交通審議会に出たという別の教授は

いま、県民に早く造ろうという声を挙げて欲しい

といっていた。

この問題は

(1)需要予測モデルが間違っている
(2)構造改革で公共工事を減らしたため、とばっちりを受けて那覇空港の完成が5年以上遅れることになった。

ということに尽きる。

間違った需要予測手法を取り入れているということは、観光地の需要予測を手法が日本では確立されていないということに他ならない。

基本的に需要予測式がマーケットの人口と距離(移動時間)、GDPなどに影響するという政府の推計式は、考え方が間違っているので間違った答しか出てこない。この大学教授は自分が計算ができないのを棚に上げて、難しいといっているだけだ。ばかばかしい。

正しい計算は、沖縄に絞ると、航空会社と旅行社の行動・競争原理を組み込む必要がある。また、マスコミの露出度が増えると、沖縄へいってみたいという人が増えるが、これは広い意味でのプロモーションである。こういうものの方がGDPよりも沖縄には大きく影響する。

また、受入体制を充実させるとGDP伸び率を遥かに上回る成長が可能となることが分かっているのに、それも計算に入れてない。

結局、間違ったモデルで現実を表現しようとするから、間違った答しか出てこない。沖縄観光成長の法則の方が数学的にはバカみたいに簡単だが、面倒な政府モデルに比べてはるかに精度が高い。8年前に、今ごろは500万人を越えると述べたが、その通りになった。同時に2016年頃には1000万人になるとも予言してある(今年になって2018から2020年頃に修正したけど、計算方法はほぼ同じ)。

第二の「構造改革」はこれをやったおかげで、新滑走路は5年以上完成時期が遅れた。もう一人の大学教授は那覇空港の先送りをきめた会議に出ていたいわば戦犯である。今ごろ新滑走路を早く造るようにというので、ありがたがって沖縄県はパネリストとして使うのだから、ストックホルム症候群(誘拐犯人に好意を寄せる被害者心理)と同じだ。

この失われた5年間による損失は少なく見積もって(政府モデルが予想する安い損失でさえ)約2000億円に達する。わたしのモデルでは4000億円以上の損失となる。

実は損失が4000億円では済まない。空港が限界となったおかげで、沖縄旅行の価格は上がり、他の競合観光地(グアムや東南アジアのリゾート)にお客が分散し、そのまま帰ってこないと言うことが起こりうる。1ドル=130円台の頃に30万人近くいた台湾人観光客がその後の円高で激減し、いまでも戻っていないのと同じである。その場合、元に戻すために企業は余計なプロモーション費用を支出しなければならなくなり、客足が戻るかどうかの保障もない。損失はさらに膨らむ。

また「初めて沖縄に来た時期が8月の観光客のリピート率は96%だが、11月は85%に下がる」(沖縄県観光商工部「平成17年度観光統計実態調査」)ということもある(これは私も気が付かなかったが、今日のシンポジウムで質問が出た。すぐれた指摘だと思う)。いまでも夏の予約は取りにくいが、08年頃から8月の那覇空港は限界となり、行きたくても行けない人が急増する。沖縄観光の質が低下するのと同じで、リピーターになるはずのお客が毎年減っていく。

構造改革をやったおかげで02年の8次空整で決まる予定だった那覇空港の拡張は先送りされ、莫大な損失を出すことになった。

なお、8月のはじめに開かれた那覇空港の説明会は観光業界も多数参加して、「遅すぎる」と政府の姿勢を散々批判していたと聞いた(わたしは別用で取材しなかった。後日設定の説明会にでて、その様子は前に書いた)。メモがあるというので後でもらうが、何で沖縄のマスコミはこういうことを書かないのだろう。  
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2006年09月07日

8月は2.2%増

航空各社が公表した8月の沖縄線実績を集計したところ、県外=沖縄線は2.2%増となった。(沖縄観光ニュースより転載)スカイの実績はまだでていないが、前年比3割増を見込んでも2.5%増前後となりそう。

8月中・下旬に5%伸びたが、上旬のマイナス4%が響いて低い伸びとなった模様。  
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2006年09月05日

7、8月の不振は運賃値上げの影響が大きいと見られる

7、8月の観光客数が不振だった理由は、「値上げ」が主な要因であるようだ。

7月上旬の大幅な前年割れ(11.7%減)は、割引の適用がなかったことと、オイル高による運賃値上げによるものと思われる。

8月上旬も3.2%減の前年割れとなり、中旬盛り返したが、結局前年並みに落ち着くものと見られる。

4月以降、航空各社は燃料の高騰により、東京=那覇の場合、片道1300円値上げ、通常期で片道3万6100円などとなっていた。割合からすると3.7%の値上げとなる。割引運賃に占める値上げ率はもっと大きくなるだろう。それに加え、旅行社への卸売価格、割引運賃設定日や席数を減らすなどして、有力旅行社によると旅行商品価格は1割前後の値上げになったという。

オイル価格の高止まりは県内ホテルのコストアップにつながり、最新の自家発電施設を導入した西海岸リゾートが、重油など石油製品の価格高騰で次々に自家発電よりも安くなった電力会社に乗り換えたが、一部、乗り遅れたところがある。(ドッと大手ホテルが乗り換えると送電線の容量不足で電力会社が対応できない)

また、ガソリン価格の高騰は燃料満タン返しのレンタカーの利用料の上昇となる。わたしの感覚ではガソリンは軽自動車で2000円入れて、1週間持っていたのが持たなくなり、一回の給油あたり500円以上値上がりしたように感じている。食材などの配送コストが上がっているはずで、もし値上げできないなら卸売業者の利益が減っていることになる。

さまざまな分野でコストが上昇し、旅行商品価格も上がっている。結果として、観光客は3月まで年間4%増の勢いが予想されたのに、1〜8月まで1.5%増前後の低い伸びとなりそうだ。航空各社の上半期決算がでたあとでちゃんと計算してみるが、1%の運賃値上げで1%程度の旅客減となりそうだ。

ちなみに沖縄銀行の「おきぎん調査月報」8月号は、石油製品価格高騰の影響」を試算している。3年前に比べて石油製品の価格が約40%上がっているが、産業連関表を使って試算した。それによると、

石油製品(ガソリン等)価格の40%上昇が県内物価(生産者価格ベース)へどのようなインパクトを与えるのか試算すると‥‥県内物価を全体で2.59%押し上げることになります。‥‥全国では1.32%押し上げることになります。このように、本県と全国の試算結果を比べてみると、本県の方が各産業に対する全体の価格上昇率が高くなっており(略)
 
としている。ガソリンが急に40%価格が上がったわけではないが、関連産業がこれまで商品価格を値上げせずに我慢してきたとすると、そろそろ我慢の限界かも知れない。

旅行商品の1割上昇はあり得ないことではない。この価格上昇は、需要が多くて、生産が間に合わずに価格が上がるという物価上昇ではなく、景気は悪いのに価格は上げざるを得ないというもので、ますます需要を減退させ、景気を悪くするものだ。  
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2006年09月01日

佐藤優氏の講演会

が沖縄ハーバービューホテルで9月11日、3時から5時まで、ある。タイトルは「日本の外交と国益」。

琉球新報、JAROS21世紀フォーラム主催。入場料2000円。

久保田照子先生に教えてもらった。ぜひ行くといったら、記者席を用意するとのこと。

佐藤優氏の「国家の罠」はベストセラーとなり、「国策捜査」は流行語になった。いわゆるスパイとしてロシアに深く食い込み、鈴木宗男に仕えた。大変な男が日本にはいたものだと感動していた。この本を読んで、わたしは「鈴木宗男さんにお詫びする」という記事を書いた。お母さんが久米島出身ということで(知らなかった)沖縄への関心は深く、米軍基地に関しても考えを持っているそうだ。楽しみ。  
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