2008年06月14日

ますます哀れな後期高齢者制度

県議会選挙は間違いなく後期高齢者医療制度で与野党が逆転した。

得票率は

与党系44.10%
野党系55.90%

となり、定数48の議席数で自公の与党系が22議席、その他(失礼)の野党系が25議席、中立1議席となった。ほぼ得票に比例した議席だ。

争点は明快に後期高齢者医療制度だった。姥捨て山制度とこき下ろされたが、最近では75歳以上早く死ね制度といわれるようになった。

当のお年寄りからインタビューに応えて「もう早く死んだ方がいい」という声が聞かれるようになった。

こんなクソ制度でよく選挙を戦ったものだと思うが、実際に制度がスタートすると、問題はさらに噴出しそうだ。

佐々木洋氏のメルマガ「10秒で読む日経」は、次のように予測している。

入院中の後期高齢者の入院代を病院は最初の90日までは1.55万円以下を保険から受取れるが、91日目からは9280円に減額される。同時に90日までは薬代、検査代、処置代は別途保険から受取れたが、これがゼロになる。


すると、91日目以降のお年寄りは病院を出て、在宅療養せざるを得なくなり、その内病院で治療を受けられずに在宅死する人が出てくる…。

「あわれ、後期高齢者。医療を受けれず自宅で孤独死」との見出しが新聞の1面や社会面を飾り、ワイドショーで毎日放映される情況の後に衆議院選挙が行われることになったのだ。

「10秒で読む日経」08年6月13日付
http://archive.mag2.com/0000102800/index.html


沖縄県議会選挙は投票率が57.82%と史上最低だったのは、お年寄りは「わがこと」として投票したのに、若い人が「他人事」として投票に行かなかったからのかも知れない。それとも、あきらめているのか?

後期高齢者医療制度の問題も、政府がムダなカネを省きたいとして取り入れるものだ。しかし、カネを刷って国民にバラ撒くことでこの問題は解決できる。

これはさまざまな国で行われている、ごく当たり前の経済政策だ。それをやらないから哀れな事件があちこちで起こる。「わがこと」として多くの人と価値観が共有できるなら、一発の選挙で日本は生まれ変わる。絶対できる。  

Posted by 渡久地明 at 22:44Comments(2)TrackBack(0)

2008年06月14日

秋葉原事件、市場原理主義のなれの果て

 デフレで景気が悪く、それを市場原理主義で解決しようなどとした結果、毎年、国民の収入は減り、失業と自殺者が増えた。秋葉原の事件は、通り魔というより、社会に対するテロだろう。
 
 この事件では犯人はよくしゃべっている。絶望して死ぬほかないと思いこんだようだが、どうせなら幸福そうに見える他人を巻き込んでやると考えた。
 
 98年から企業は労働者の賃金を下げている。その結果、非正規雇用が増え、人件費が浮いた分企業は黒字を出すようになった。このころから経済的理由で毎年3万人を超える人たちが自殺するようになった。どうせ死ぬなら、世の中に復讐しようと考えるものが出てもおかしくはない。不況が大量の自殺者を生みだし、その中から今回の犯人のようなものが次第に出てきたということだ。
 
 早くデフレ不況から抜けるための政策転換をすべきだ。
 
 犯人が雇われていたのはトヨタの関連企業。新聞にはあまり出てこないが、これは重要な事実である。
 
 トヨタ看板方式で人間も必要なとき、必要なだけ雇えばよい。いつでも労働者をクビにできる社会体制を整えていたわけだ。
 
 ざっと沖縄の新聞のこの事件に対する記事に目を通したが、次の各サイトの視点は重要であると思う(昔は新聞が先頭に立ってこのような記事を書いたものだが、最近は腰が引けている。構造改革を推進した手前か、あるいはトヨタが出てくるからか? 最近はブログの中にもまともなものがいくつもある)。

何かごにょごにょ言ってます【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610

新小児科医のつぶやき2008-06-11 秋葉原の事件
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080611

泉の波立ちニュースと感想(6月15日)「派遣社員の問題の本質」について。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/main.htm

事件全体のまとめは、

2008年6月8日に秋葉原で発生した通り魔事件 まとめwiki
http://www11.atwiki.jp/akb_080608/

最後のサイトは画像や犯人が書いたとされるケータイ掲示板の書き込みも収録してある。  

Posted by 渡久地明 at 21:00Comments(2)TrackBack(0)