2007年09月23日

麻生氏投票の貴重な197票

福田氏330票、
麻生氏197票
無効   1

という自民党総裁選結果だ。地方票と議員票がどのように出たか、よく分からないが、麻生氏の健闘が目立ったとのコメントがTVでは多くあった。

自民党総裁選は、最初は麻生、福田ともに構造改革を続けるといって、あまり差のないスタートだった。

ところが2、3日前当たりから、まず、拉致問題で麻生氏が福田氏に拉致被害者は全員死んでいるといっていたではないか、帰ってきた被害者を帰すべきだといった、と突っ込み、福田氏をあわてさせた。

今朝のTVでは経済政策で福田氏が構造改革をすすめると強調したのに対し、麻生氏は「わたしは財政原理主義者ではない」と明快に述べた。

公明党が老人医療費負担の値上げを凍結、2011年のプライマリバランスの先送りなどを主張しはじめ、構造改革より国民生活が大切という方向に舵を切ったのに対し、

福田氏が、プライマリバランスは先送りしない、約束を守るとした。麻生氏はプライマリバランスは2011年にはとれないだろう、できないと分かればこだわらない、というようなことをいっていた。(ついでに消費税も経済を拡大させることで自然増収となるので、上げないといえばよかった)

福田氏と麻生氏の見解は完全に別れた。麻生氏はもともと財政原理主義者ではない、竹中平蔵の経済政策は間違いと言い続けていたのであり、それを投票直前になってTV討論で鮮明にしたが、地方の予備選はすでに終わっていた。

最後になって、福田=構造改革、麻生=積極財政という違いが鮮明になった。麻生氏は劣勢が伝えられると、構造改革も一応やるということを最初に強調しすぎたのではないか。しかし、劣勢ならかえってバクチを打って自身のHPでこれまで述べてきたとおり、経済成長至上主義を素直に訴えるのがよかった。

TV報道で色分けを見る限り、地方票は2分され、福田氏が少し多かったようだ。

しかし、これは大きな変化だと思う。小泉氏が登場した際に構造改革一辺倒だった日本の地方の自民党が、積極財政への転換を求め始めているのだと見える(不思議なことに最も貧しく、構造改革を進めればすすめるほど痛みがひどくなる沖縄の地方票は3票とも福田氏だった)。

また、自民党議員票でも予想以上に麻生氏が人気を集めたという。これらの票が本当に両者の政策の違いを反映したものなら、自民党はまともな経済政策に少し近づいたことになるとおもう。

福田氏はまずテロ特措法で苦戦し、ジワリと経済政策で追い込まれるのではないか。

麻生氏に投票した197人こそが日本にとって最も大切な人材であると思う。


この記事へのトラックバックURL

http://toguchiakira.ti-da.net/t1754035
この記事へのコメント
沖縄の自民党は面白い政党ですね。福田氏に三票とも入れたとの報道ですが、地方が損をする政策の候補を支持するのですね。何か、沖縄が困るといいことがあるのでしょうかね。あるいは、単に長いものには巻かれろなのか。
Posted by Orwell at 2007年09月28日 23:42
長いものに巻かれているのだと思います。若手・古参を含めて与野党問わず沖縄の政治家がまともな経済政策を主張するのをあまり聞いたことがないですね。
Posted by 渡久地明渡久地明 at 2007年10月02日 22:18
認証文字を入力してください