2005年04月23日
自己紹介しないでもいい職業
売れるチラシの伝道師、出村邦彦さんが5月にセミナーを開くにあたって、その準備にかこつけて酒を飲みに来たので、わたしもご一緒した。
初対面なのだが、これまでの自分の仕事とは全く反対のように見える言葉がどんどんでてきて目からウロコが落ちた。
「チラシにどうして店の店長の自己紹介がないのかと思う。どんな仕事でも初対面の人には簡単に自己紹介をするでしょう。それと同じことをチラシでもやるべきで、やったら反応率が全然違うんです」
出村さんの気づいたチラシのノウハウは、人と人を結びつけるための仕組みであることが話しているとすぐ分かる。
ところが、初対面の人に自己紹介しない職種の一つにマスコミがある。わたし自身も名刺を出して名前の読みが分かりにくいと思うので「とぐちあきらです。観光専門の新聞を造っています」という程度だった。
そして、記事を書くにも確かに自己紹介めいたことはしたことがない。
「ほんとうはそれが必要なはずですよ。颯爽とした記者が自分は小学校3年生までおねしょしてましたとかいってご覧なさいよ。ものすごく相手は親しみがわくと思いますよ」
「何でぼくが小学校3年までおねしょしてたの出村さん知ってるの」
「いや、知りませんけど、多くの人がそうで、共通の体験なんですよ」
なるほど。小学校3年かどうかは別に、確かにかなり年をとってからおねしょをしたことがあり(カミさんが何もいわず布団を干しに出したのが救いであった)、出村さんのおねしょをしたという発言に敏感に反応したのかも知れない。
記者だというと、たいていの人は取材に応じてくれる。外国でも同じ状況だと思う。外国人記者から取材を受けることがあるが、名刺にはジャーナリストと書いてあった。すぐ本題に入るのが当たり前だと思っていた。国際的に自己紹介があまり要らない仕事である。その状態に慣れてしまい、当たり前だと思いこんでいた。
何か大切なことがここ何年もわたしの頭から抜けていたようだ。駆け出しの頃一生懸命自分がやっていることをだれかに説明している自分を思いだしていた。そのころ出会った人たちが、長続きする友達になっているとしたら…。ほんとうに大切なことを忘れてしまっていた。
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初対面なのだが、これまでの自分の仕事とは全く反対のように見える言葉がどんどんでてきて目からウロコが落ちた。
「チラシにどうして店の店長の自己紹介がないのかと思う。どんな仕事でも初対面の人には簡単に自己紹介をするでしょう。それと同じことをチラシでもやるべきで、やったら反応率が全然違うんです」
出村さんの気づいたチラシのノウハウは、人と人を結びつけるための仕組みであることが話しているとすぐ分かる。
ところが、初対面の人に自己紹介しない職種の一つにマスコミがある。わたし自身も名刺を出して名前の読みが分かりにくいと思うので「とぐちあきらです。観光専門の新聞を造っています」という程度だった。
そして、記事を書くにも確かに自己紹介めいたことはしたことがない。
「ほんとうはそれが必要なはずですよ。颯爽とした記者が自分は小学校3年生までおねしょしてましたとかいってご覧なさいよ。ものすごく相手は親しみがわくと思いますよ」
「何でぼくが小学校3年までおねしょしてたの出村さん知ってるの」
「いや、知りませんけど、多くの人がそうで、共通の体験なんですよ」
なるほど。小学校3年かどうかは別に、確かにかなり年をとってからおねしょをしたことがあり(カミさんが何もいわず布団を干しに出したのが救いであった)、出村さんのおねしょをしたという発言に敏感に反応したのかも知れない。
記者だというと、たいていの人は取材に応じてくれる。外国でも同じ状況だと思う。外国人記者から取材を受けることがあるが、名刺にはジャーナリストと書いてあった。すぐ本題に入るのが当たり前だと思っていた。国際的に自己紹介があまり要らない仕事である。その状態に慣れてしまい、当たり前だと思いこんでいた。
何か大切なことがここ何年もわたしの頭から抜けていたようだ。駆け出しの頃一生懸命自分がやっていることをだれかに説明している自分を思いだしていた。そのころ出会った人たちが、長続きする友達になっているとしたら…。ほんとうに大切なことを忘れてしまっていた。
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