本日、配信された天妃ドットコムメールマガジンを転載。沖縄観光の未来を考える会が開催した知事選立候補予定者の観光政策発表会も取材した。もう少し踏み込んだものをあとで掲載する予定。
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天妃ドットコム・メールマガジン-1020(No.261)
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●●8年前の沖縄観光1000万人ポリシー-渡久地明●●
観光専門の新聞をつくっているので、これまで選挙の取材をするというこ
とが全くなかった。ところが、観光関連の20を越える団体が集まって、観
光産業の諸課題の解決を図る「沖縄観光の未来を考える会」(会長・新垣安
男・日本旅行業協会沖縄支部長)を設立、活動の第一弾として11月の沖縄
県知事選に向けて立候補予定者の観光政策発表会を10月16日に開いた。
観光業界が団結してこのような団体をつくり、主体的にイベントを企画した
のは初めてのことである。この意味を沖縄の政治・行政の担当者は深く考え
るべきである。丹念に調べれば単純な真相に気づくはずだが、ここでは述べ
ない。
もちろん政策発表会は取材し、記事も書いたが、発表会の内容が観光に絞
られていることから、いろんな突っ込みどころがある。
沖縄県知事選には稲嶺恵一知事の後継候補として仲井真弘多・前県商工会
議所連合会会長がまず名乗りをあげ、次いで大田昌秀県政に策定された基地
返還アクションプログラムを再構成して、基地のない沖縄をつくるという糸
数慶子参院議員の出馬が決まった。
面白いことに両者が辺野古のV字型滑走路に反対といい、経済政策の中心
に観光産業を掲げている。
政策発表会では仲井真氏は「10年で観光客1000万人、売上1兆円を
実現し、失業率を縮小する」としている。糸数氏は「琉球列島を世界自然遺
産に登録し、観光客は10年で800万人」とした。目標数値は似ているが、
糸数氏はオフシーズンの底上げで人数を拡大し、大きな伸びは抑制するとし
ている。人数を抑制するのは沖縄の自然や水資源など受け入れキャパシティ
ーに問題があると見ているからだ。
しかし、現実には那覇空港があと2、3年で夏場に容量不足となり、結果
的に糸数氏がいうようにオフシーズンの底上げが需給バランスと観光業界の
利益最大化策によって自動的に調整され、800万人に到達、空港の平行滑
走路が完成する3、4年後にはドーンと1000万人を達成するということ
になると思う。
筆者らは8年前の大田・稲嶺の一騎打ちとなった知事選直前の1998年
9月25日、当時月1回放映していたケーブルテレビの番組で「新県知事に
望む」と題した企画を発表。「観光客1000万人ポリシー」というのを議
論したことがある。それを支持する候補者を応援すると述べたのだが、内容
は今日、仲井真・糸数両候補が議論していることと同じである。
(内容は
http://www.sokuhou.co.jp/library/2005.htmlで8年前から公
開している。)
当時は大田・稲嶺のどちらも見向きもしなかったのだが(98年、観光客
数はまだ412万人と小さく、1000万人が大きすぎるので、観光業界か
らも疑問視されたほどだが)、8年経ったら両候補が経済政策のメインにこ
れを据えたということになる。なお、98年に1000万人到達は2017
年頃と計算していた。那覇空港の問題がなければ、仲井真氏の政策通り、
10年後には1000万人となっていたはずである。この間の観光客数はテ
ロやSARSの試練に耐えて、計算通りに伸びてきている。
とぐちあきら。沖縄観光速報社編集長・工学修士。
★★★★★(@^0^@)まさたんが行く-「だから脂がのる」★★★★★
(まさたんは、吉元政矩代表の愛称です)
秋になっても相変わらずじっとしていないまさたん。10月といってもまだ
まだ暑い沖縄から晩秋の気配が濃厚な東京へ出張。常に泳ぎ回っているマグ
ロは冬の魚として有名だが、まさたんマグロは季節を問わず、「しなやかに、
したたかに」陸上を回遊中。だから体に脂がのって太っ腹に? ついでに後
光も脂でぴっかぴか!
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編集:天妃ドットコム・メールマガジン編集局、発行:沖縄21戦略フォー
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