辺野古のV字型滑走路がまだもめているが、SACO合意の基本に戻って少し工夫をすることで、理解が得られる方法があるのではないかと思うので提案する。
辺野古の考え方についてはわたしは従来から、海兵隊のグアム撤退によって不要になる、としてきた。SACO合意でも「撤去可能な」海上施設となっている。
しかし、現在議論されているV字型滑走路は要らなくなったときに「撤去可能」な海上基地ではなく、50年前の米軍の構想そのものだ。50年もたったのだから、最新の技術や素材を使って撤去可能な施設は建造可能なはずだったのを、稲嶺県勢では次の理由で埋め立てにした。
つまり、フロートなどの海上施設なら、県外鉄鋼メーカーやマリコンなどの仕事になり、県内土木建設業の仕事にならない。埋め立てなら地元でできる上に、つくった滑走路はそのまま民間空港として跡利用できる、というものだ。
海上施設の工法が検討されたが、ポンツーン方式と桟橋方式があり、ポンツーンは沖合いに県庁の建物くらいの巨大防波堤を5、6個沈め、浮き桟橋方式にするものだった。
桟橋方式は太い鋼鉄をジャングルジムのように張り巡らせて、その上に飛行場を作るというものだ。
これでは埋め立てよりタチが悪い。というわけで沖合いの埋め立てということになったが、これもまたできるわけがないので結局着手できなかった。
いまの案は陸上にくっつけて浅瀬を埋め立てるものだ。しかし、浅瀬を埋め立てるなら、桟橋と組み合わせて埋め立て面積を少なくし、ジャングルジムのようだった骨組みを組む必要もない。
浅瀬を埋め立てるなら、人工島を多数作り、その上に撤去可能だが、相当に頑丈な橋を架けてV字型に滑走路を組むことが可能であると考える。図(1)。図のグレーの部分はなくてもよいが、パイロットが欲しいというなら、桟橋方式にして、鉄板か中空のコンクリート函を張る程度にする。
これなら、不要になった際に滑走路を撤去、島を別荘地かリゾート施設に転用できる。図(2)。
どうせなら大規模リゾートに転用して付加価値を高めるべきだ。それには、図(3)のようなバリエーションがよいと思う。
実際に辺野古の海に(3)ができる余地があるかどうかは別にして、全部埋め立てる必要はないはずだ。これを辺野古「花」案と呼ぶことにしよう。ポンツーンや桟橋よりも環境負荷が少なく、面白い跡利用ができるさまざまなバリエーションを検討してはどうか。
なお、このアイデアは3ヶ月くらい前だったか、テレビで世界中の注目を集めているドバイのリゾート開発の様子を見たのがキッカケだ。
ドバイのプロジェクトをぜひ見て欲しい。
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http://www.pbase.com/bmcmorrow/dubaiprojects&page=all
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この中の最初の写真集 The Palms and The World
が面白い。泡瀬の埋め立てもこれなら納得する人が増えるのではないか。カネはかかりそうだが充分もとはとれる。