年末年始の県外=沖縄線予約数、6.4%減

渡久地明

2009年12月18日 20:05

 航空各社は先ほど(18日16時)、年末年始(12月25から1月5日)の予約状況を発表した。それによると、県外沖縄線の予約数は前年同期比6.4%減と不振だ。

 JALが5.0%減、ANAが8.6%減、JTAが19.6%減、RACが11.2%減、SKYは福岡線が通年化で予約数が倍増し、神戸線の新設もあって、1.47倍と躍進している。

 また、石垣・宮古・久米島の県内線主要離島実績は3路線合計で11.3%減とかなり落ち込んでいる。

 全国の予約数は5.5%減と前年を割り込んでいる。

 日本発着海外の予約数は6.7%減となっている。(沖縄観光ニュース)

http://www.sokuhou.co.jp/

 に集計表あり。

(わたしのコメント)

 09年暦年の観光客数は560万人台となりそうで、06年(563.8万人)の水準、前年比で6〜7%の落ち込みとなりそうだ。

 年末年始(GWや夏休みも含めて)繁忙期の沖縄線予約数が全国の予約数前年比を下回るのはこれまであまりなく、珍しいケースとなる。

 しかし、月間の沖縄線実績対前年比は9、10月と全国と同程度まで落ち込んでおり、11月以降も同じ傾向が続く可能性がある。

 09年の沖縄線対前年比は8月を除いて毎月マイナスとなっていたが、全国の実績を常に3ないし7%上回っていた。しかし、上の傾向はそのような優位性が
なくなりつつあることを示すものだ。

 もし、09年11月以降も沖縄線の全国並みの落ち込みが続くなら、10年は不振だった09年をさらに下回る可能性がある。

 これを避けるには政府による景気回復策が必要と考える。

 集客力のある「旅行商品」を積み重ねても(成功する商品がそれほどいっぱいあるわけではなく、見込み外れもあり)、全体の状況が回復するとは思えないのだが…。

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