沖縄大学院大学に経済物理学がいい

渡久地明

2005年05月14日 10:21

今日の沖縄タイムスに朝刊トップは沖縄大学院大学の運営に向け「県に科技振興財団」をつくるというニュースである。



 沖縄大学院大学はノーベル賞をとる、とった学者を集めて世界最高水準の研究を行うというものだが、



 主要テーマは生命システムに収束しつつあるようだ。



 昔、トップクォークを発見したフェルミ研究所(沖縄ではフェルミ研究所といっても誰も知らず、ファーミー 研究所と訳す人もいたが)の葉恭平教授にインタビューしたことがある。



http://www.sokuhou.co.jp/backno/564-2.html



 その中で、わたしは葉先生はノーベル賞を取るに違いない、と書いた。その紙面はコピーされて相当県庁内で読まれたそうである。



 「高エネルギー物理学も沖縄で十分研究可能。サイクロトロンじゃなく、リニア加速器を南北に地下につくればいい」といっていた。



 また、「これがトップクォークの軌跡だ」といって一点から放射状に線が飛び出している絵を見せてもらったが(紙の裏から表に向かって陽子が飛んできて、という良くある図)、サインをしてその紙そのものをもらっておけばよかった。



 で、葉先生も沖縄大学院大学のアドバイザーになっているが、経済物理学をちょっと教えて取り上げてもらうことは可能だと思う。



 経済物理学にについて、簡単に書評したが、エッセンスは物理学者にはホンの数分で伝えることができる。



 かなり多くの経済現象が、指数関数で表されるという点だ。



 で、驚いたことに経済学者が




片対数グラフの使い方を知らない




 らしいのだ。



 経済苺でも経済物理学の入口中の入口であるこれに理解が得られていないように見える。



http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/0632/



 で、再び「経済物理学の発見」を読み返すと、この本ではその簡単なことを意識的にか無意識にか、一般には分かりにくく書いてある。



 実例もかなりどうでもよいか、経済学者がとてもついて来れないような内容に絞られているような気がする。具体例は示されていないが、大きな成果を出しているのは事実だと思う。内緒にしているのではないか。



 国家予算も日本など戦後の額をセミログに取れば直線になっていると予想される。であれば、方眼紙で描いた国の財政赤字の増え方を見て、国民やトンデモ経済学者らが大変だ、大変だといっているだけに過ぎないことも分かるわけだが。…以下略



 この本に触れたところ物理学の大学院生のトラックバックやリンクがついたので、へえ、と思っているところだ。(なつかしい言葉が並んでいるが、スマンが、もはやいまのわたしには精密には分からない。こういうことをやっているんだろうという空想はしている)


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