観光客数・消費金額・業況判断

渡久地明

2006年02月14日 16:54

不況なのに観光客はなぜ増える、を書いたが、

観光客数と一人当たり消費額を一枚のグラフに描き、さらにそれに日銀短観の業況判断のグラフを重ねてみた。

美観上、あまりこういうグラフの重ね合わせは見たことがないと思うが、観光客数は不況下で減りはしなかったが、消費金額は91年のバブル崩壊後の不況下で毎年減少していることが分かる。

業界によると、旅行費用は下げざるを得ず、その結果、お客は増えているが、一人当たり消費金額は減少しているはずだという。具体的には旅行パッケージの中にギフト商品や入場料を組み込んで価格は据え置きのようなことをせざる得ないという。これによってお客が増えているだけ沖縄は他の地域に比べて恵まれている。他の地域はそのような値下げを行っても観光客そのものが増えていないという。沖縄観光は不況の影響をやはり受けている。これを改善するには沖縄サイドの工夫もさることながら、もっと根本的には不況脱出が必要である。

グラフを眺めてみて欲しい。


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