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2010年02月28日

観光の回復策

昨年12月に『会報・那覇法人会』のインタビューを受けたが、その全文がPDFでインタビュアーの鈴木孝史さんのHP

編集室タッカーハウス
http://www.me-too.jp/news/

に出ていた。雑談のつもりだったが、骨を拾いだし、最近のわたしの考えを簡潔にまとめてあって、おすすめ。

直接PDFを開くにはここ

右メニューの「おすすめ」にタッカーハウスのHPを追加した。

なお、PDF記事中で、2010年の県の観光客目標は630万人に再チャレンジするのではないかと述べたが、県は

(1)09年の目標だった630万人への再チャレンジ(09年度比10.5%増)
(2)既往ピーク08年度とほぼ同じ600万人(09年度比5.3%増)
(3)09年並みの570万人(09年度比プラスマイナスゼロ)

の3案を検討している。

2月9日に県が関連業界との意見交換会を開いたところ、600万人が大勢を占めた。さすがに09年より10%増の630万人は一人もいなかった。また、10年は一層景気が悪くなるとして現状の570万人を推す人もいた。決定は3月に入ってからとなる。  


Posted by 渡久地明 at 18:16Comments(0)沖縄観光の近況

2010年02月13日

財政再建は時期尚早

良記事。おすすめ。

財政再建は時期尚早、まずは景気回復を――リチャード・カッツ(1) (東洋経済オンライン 10/02/08 | 08:05)
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/c5c945c0dfaea6e442156f3d1321013e/page/1/  


Posted by 渡久地明 at 13:43Comments(0)デフレ脱却

2010年02月11日

FT紙社説「日本の債務懸念は行き過ぎ」

某掲示板、某スレ経由。こんな社説、日本の新聞ではお目にかかれない。社説後段の「ただし、ある一点において、日本は慢心しすぎている」という言い回しも面白い。

443 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[] 投稿日:2010/02/11(木) 07:54:37
>>404の日本語訳
昨日のFT紙の社説(日本語版) 社説:日本の債務懸念は行き過ぎ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2750
これを日本のマスコミは配信するか?しないだろうなぁ。

444 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[] 投稿日:2010/02/11(木) 08:29:26
>>443
三橋さんの解説入りました
>ブログ更新しました。「見栄えの問題」 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10455954636.html
  


Posted by 渡久地明 at 22:13Comments(0)デフレ脱却

2010年02月05日

1月のJAL・ANA両グループ県外=沖縄線、5.0%減

 JAL、ANA両グループの1月の県外=沖縄線旅客数は5.0%減となった。2月5日に両グループのデータがそろった。

 JALが3.5%減、ANAが4.9%減、JTAが11.9%減、RACが10.1%減となった。SKYの実績は来週出るが、神戸線を新設しており、拡大する見込み。

 また、1月の那覇=石垣・宮古・久米島の県内線主要離島実績は3路線合計で8.3%減と落ち込んだ。  


Posted by 渡久地明 at 16:02Comments(0)沖縄観光の近況

2010年02月04日

北朝鮮、無政府状態に近づく?

 北朝鮮の状況が急展開している。軍事ジャーナリストの神浦元彰さんが、北朝鮮のデノミ、外貨の所有禁止令から、金正日が旧正月前後に中国に亡命するのではないかと予想していたが、どうやら無政府状態に近づきつつあるらしい。

北朝鮮の各地で暴動発生 市民が治安要員を襲撃している(2月4日WHAT'S NEW!)
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_312.html

以下カテゴリ「北朝鮮」のタイトルを並べると

日韓、容体注視 「金総書記、定期的に人工透析」 腎不全の可能性(1月28日WHAT'S NEW!)

北当局、米ドル札没収 両替商を次々に逮捕 韓国紙報道(1月10日WHAT'S NEW!)

韓国報道 北が外貨使用を禁止 物価高騰抑制狙い(12月29日WHAT'S NEW!)

この記事の分析で「北朝鮮は国家権力丸出しで、国民ばかりか、外国人の外貨まで巻き上げるという荒っぽさである。これを亡命のためと言わずして何というのか。旧正月前の訪中は金正日亡命の可能性も含めて注目する必要がある」と述べ、初めて旧正月という時期を示唆していた。

いよいよか。

上のことはいずれそうなると分かっていたから、沖縄米軍の全面撤退が予想されていた。辺野古はもともとあまり必要ではなかった。それらについても神浦氏HP

http://www.kamiura.com/

のカテゴリ「米軍再編」などを参照することをおすすめする。

神浦さんは弾薬がほぼ空っぽになっているはずの嘉手納弾薬庫に1600メートルの滑走路を新設し、そこに普天間を移すのが軍事的に最も合理的、そのうちこの滑走路もいらなくなると述べている。新滑走路と引き換えにキャンプシュワーブなど辺野古の軍用地、北部訓練場を取れるだろうとも分析している(従来の嘉手納統合案とは異なる提案)。

また、2月1日にでたQDRで「北朝鮮の崩壊前であっても、韓国や沖縄から駐留米軍が撤退できることを正当化させた」と分析。その理由も含めて次を参照のこと。

QDR米国防政策 「二正面作戦」脱却 アフガン勝利優先(2月1日WHAT'S NEW!)
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_308.html  


Posted by 渡久地明 at 18:24Comments(0)返還基地の跡利用

2010年02月01日

パズルの断片を繋げる経済はどれか

 昨日のエントリで、わたしが言おうとしていて、省略した部分を補完してくれたような読者のメールが届いたので、本人に連絡した上、そのまま掲載する。


【件名】大マスコミが世の中の気分を悪くする
 
 このブログを読んでいてよく分かるのはいかに大マスコミが自分で自分の首を絞めているかという事実である(テレビの解説者やコメンテータの無知さ加減には本当にウンザリする)。景気が悪くなれば当然広告を出す側は手控えたり、新聞の読者であれば購読をやめたりするわけで、結果、大マスコミの収入は減少し、果ては夕刊の廃止に追い込まれるなどという笑うに笑えない当然の帰結を招く(しかし不思議なのはそこまで追い込まれるような状況であるのにもかかわらず、依然として緊縮財政を是とするマスコミの論調が続いている点である…ホント不思議!)。

 大マスコミは意図的にそうしているのか(意図的というのであれば社長は愚か者にしか過ぎず、株主は即刻解任すべきだが…)、そうでないにしてもその経営感覚の無さはやはりクビに値する。
 
 読者・視聴者・国民の「ご多幸」と「ご健勝」を願うのであれば、大マスコミの経営陣すべてが退場しマトモな経営者を立てるか、心を入れ替えて「自ら」と読者のための報道を愚直に貫くかのどちらしかないのではないか? 彼らマスコミだけが損するのであればそれでよいのかもしれないが、厄介なことにこれは国民全体に影響してしまう。緊縮財政派のみで紙面を埋めるのではなく、対立するもう一方の側である積極財政派の意見を最低でも同量扱って公平に努めるべきだ。渡久地氏には、大マスコミの報道姿勢が景気をさらに悪化させることをこれからも分かりやすく解説願うばかりである。

 なお、わたしの経験ではマスコミにはずーっと前から意図的に構造改革的な緊縮財政、デフレ政策を推進している勢力がある。それが世の中にとってよいことであると信じ込んでいるようである。しかし、その信念(?)にはほとんど根拠がない。それに気がつかないだけだと思う。某経済担当の先輩記者は城山三郎を信奉していた。トホホだが、先輩がそういうのでわたしもこの作家の小説を何本も読んで感動した覚えがある(トホホの2乗=反省)。
 
 しかし、マスコミの仕事の特性は、野次馬というか観察者として、社会でおこっているさまざまなことを見に行ける=多様なデータを仕事を通じて大量に収集できると言うことがある(最近、この特性はマスコミだけに限らなかったなあと思う)。20年もやっていれば、ジグソーパズルのピースはほとんどそろっただろう。それと整合的な経済学というのはどれかという勉強をすれば、すとんと腑に落ちるものがあると思う。その作業をやらないとしたらこれほどもったいないことはない。  


Posted by 渡久地明 at 22:18Comments(0)マスコミ評論