てぃーだブログ › 渡久地明の時事解説 › 返還基地の跡利用 › 海兵隊は抑止力じゃないのに

2010年05月04日

海兵隊は抑止力じゃないのに

今日の鳩山さん、県庁で知事に海兵隊は抑止力だといっていたが。

海兵隊は抑止力としての軍隊ではないから、沖縄県は大田知事時代から撤退を求めてきたのに。なんでそんなおかしな勉強の仕方をしているんだろう。だれかの入れ知恵で、それを信じているだけ? トホホ。



同じカテゴリー(返還基地の跡利用)の記事

この記事へのコメント
軍事力というものはその存在自体(攻撃力)が抑止力となるんですよ。海兵隊を抑止力と思っていない国家など存在しません。中国と北朝鮮は海兵隊を恐れている。マッカーサーの大博打、仁川上陸作戦(クロマイト作戦)で調べるといいですよ。敗北しかけた韓国を救ったのは、敵後方に強襲上陸を行った米海兵隊と在日米軍(予備戦力の全てを投入)でした。北朝鮮と中国はあの時の戦訓を今でも覚えています。
Posted by 774 at 2010年05月07日 18:47
海兵隊より空軍や海軍のほうがホントの抑止力でしょ。軍事評論家の神浦さんが、海兵隊は抑止力として使われないという軍事常識を何度も説明していますので、そちらをご覧下さい。

たとえば、
http://www.kamiura.com/remail/continues_153.html
など

その他にも 海兵隊 抑止力 で神浦さんのサイトを検索するといくつも出てきます。
Posted by 渡久地明渡久地明 at 2010年05月07日 21:21
>軍事評論家の神浦さん

残念ですがその方は、解説は事如く間違っていて予想をすると必ず外れる、似非軍事評論家です。その外しっぷりは神懸かり的ですけどね。

http://obiekt.seesaa.net/category/2438660-1.html

北朝鮮のテポドン発射と核実験の際は、お祭り騒ぎでしたよ。軍事関係者の間で「ソースは神浦」とやったら大笑いされるレベルです。あの方は軍事評論家と見做されていないんですよ。

それでは沖縄の海兵隊の抑止力とは何か、海外の報道から紹介しておきましょう。イギリスのフィナンシャルタイムズからです。

http://www.ft.com/cms/s/0/d88f2e04-5877-11df-9921-00144feab49a.html
This leads on to the central charge against Mr Hatoyama. He failed to understand the nature of the US presence in Japan. Unlike the American bases in Germany, for instance, this is not a relic of the cold war. It is a counterweight to China in the Western Pacific and preserves a broader balance of forces in the region. Futenma may not be the keystone in this strategic architecture. But it should not be cast away for electoral plaudits.
(この失態で責めの主役を担うのは鳩山氏である。彼は在日米軍の本質を理解し損ねた。比較するとわかるが、在独米軍とは異なり、在沖米軍は冷戦の名残ではない。太平洋西部における対中国の抑止力であり、この地域の軍事力の境界のバランスを取るためにある。普天間飛行場については、その戦略的な要所とまではいえないだろうが、選挙受けのために投げ捨ててよいものではない。)

空軍の嘉手納基地に比べれば価値は劣りますが、海兵隊の普天間基地は抑止力であり、選挙ごときの為に投げ捨ててはいけない、とあります。
Posted by 774 at 2010年05月08日 04:13
>774さん

他人の誹謗を私のブログでやるとは非礼なやつだな。軍事関係者とは誰だか知らないが、軍板の軍事関係者のことかい? 

FT記事も軍事関係者が書いたとは思えないが、普通に「普天間飛行場は戦略的な要所とまではいえない」と私や神浦さんがいうような常識的な見方をしているね。これが「海兵隊の抑止力」と読めるとは不思議だ。なんでこの記事を引用しているの?

1995年のSACO合意は「撤去可能な海上施設」で現に海兵隊の撤退を盛り込んでいた。

また、アメリカの軍事関係者も「沖縄基地に長居はしない」と私にいっていたよ。

また、大田昌秀さんは知事再任中に当時の在沖米軍に関する軍事関係者の発言集(100ページくらいあったか)をいろんな人に手渡していたが、その中には海兵隊は撤去可能という有力な発言がかなりあったと記憶している。軍事関係者にも色々いるわけだ。
Posted by 渡久地明渡久地明 at 2010年05月08日 10:48
訂正

×大田昌秀さんは知事再任中
○大田昌秀さんは知事在任中
Posted by 渡久地明渡久地明 at 2010年05月08日 10:53
>他人の誹謗を私のブログでやるとは非礼なやつだな。

誹謗も何も、あの方の軍事解説が常に間違っているのは事実としての結果なんです。あの方の主張を信用する事は危険です。これは親切で言っているのですが。

>軍事関係者とは誰だか知らないが、軍板の軍事関係者のことかい? 

防衛省です。あの方は週刊ポスト記者時代に防衛庁(当時)と裁判沙汰になっています。

>これが「海兵隊の抑止力」と読めるとは不思議だ。

これが読めませんか?

「比較するとわかるが、在独米軍とは異なり、在沖米軍は冷戦の名残ではない。太平洋西部における対中国の抑止力であり、この地域の軍事力の境界のバランスを取るためにある。」

これは明確に海兵隊を含みます。

>1995年のSACO合意は「撤去可能な海上施設」で現に海兵隊の撤退を盛り込んでいた

いいえ、SACO合意は「撤去可能な普天間基地は海上施設に移設する」です。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/pdfs/rem_saco.pdf

これは沖縄県内移転(埋め立て、杭打ち桟橋、メガフロートの何れか)を意味します。

>軍事関係者にも色々いるわけだ。

現在、現役のウィラード米太平洋軍司令とスタルダー海兵隊司令は普天間基地の辺野古移設を主張しています。この辺で最後にしておきましょう。平行線になりそうですし。
Posted by 774 at 2010年05月08日 11:25
>774さん

神浦さんの軍事解説は事実として適切な結果が出ているよ。勘違いの部分は本人が後で勘違いと表明しているからかえって信頼性がある。あんたの方がよっぽど危険だね。

防衛省と裁判したから(裁判沙汰=裁判になったのかどうかわからないけど)、理論が間違いというのは、判断基準おかしいだろ。むしろ裁判を起こすくらいの反骨精神をかうよ。体力使うし、大変なんだこれが。

私の友人も旧運輸省を相手に裁判を起こし、詳しく成り行きを見守ったことがあるが、裁判をしたから、裁判に負けたからその友人の理論が間違っているということにはならない。特に相手が政府の場合は。この裁判はヒジョーに面白いものだったが、ここに書くヒマはない(どこかに書いたと思う)。

FT記事は「在沖米軍」といっているのであり、「海兵隊」にとって要所でないと明快に言っているけどな。

撤去可能な海上施設としてメガフロートを検討したのは事実だよ。

現役軍人がメディアの発言で辺野古埋立を欲しがるのは当たり前だろ。辺野古埋立は米軍の1960年代からの計画だが、米政府がつくらなかった。いまは2010年だ。ベトナム戦争が終わり、沖縄は日本となり、中台危機もなくなり、朝鮮半島が安定しようとしている中、辺野古は不要になった(日本政府がカネを出すというので50年前の辺野古案が復活した可能性が高い)。

>この辺で最後にしておきましょう。

ああ、そうしてくれ。
Posted by 渡久地明渡久地明 at 2010年05月08日 12:12
>神浦さんの軍事解説は事実として適切な結果が出ているよ。

では「適切な結果」とやらの具体例を提示して下さい。あの方の予想を外す率は100%近い筈ですがね。

>防衛省と裁判したから理論が間違いというのは、判断基準おかしいだろ

理論の間違いなら既に示しましたが?

http://obiekt.seesaa.net/category/2438660-1.html

>むしろ裁判を起こすくらいの反骨精神をかうよ。体力使うし、大変なんだこれが。

訴えられたのはポストですが、あの方は一度も裁判に出て来ずにそのまま防衛庁が勝ちましたよ。あの方は体力なんか使ってません。

>FT記事は「在沖米軍」といっているのであり

海兵隊は明らかに在沖米軍に含まれます。

>「海兵隊」にとって要所でないと明快に言っているけどな。

「海兵隊にとって」とは書かれていません。「strategic architecture」にとってです。しかも「may not be」はこの場合「かもしれないが~」と推量なるので、かなり弱い用法です。とても明快とは言えません。

そしてフィナンシャルタイムズは海兵隊沖縄基地を選挙の為に投げ捨ててはならないと明確に述べています。

>撤去可能な海上施設としてメガフロートを検討したのは事実だよ。

つまり沖縄県内移設です。

>中台危機もなくなり

台湾は北京を射程に収める長距離ミサイルの開発を再開しましたばかりですが?

http://mainichi.jp/select/today/news/20100425k0000m030084000c.html

>朝鮮半島が安定しようとしている中

今月中にも報復戦争が始まりかねない情勢ですが?

http://www.chosunonline.com/news/20100507000023

>辺野古は不要になった

朝鮮半島と台湾海峡が完全に片付かない限り、そのような事は言えません。

ではまたこの辺で今度こそ最後にしましょう。
Posted by 774 at 2010年05月08日 15:31
あれ、こないというのにまた来たの。自分で終わると言ってたのに。

>理論の間違いなら既に示しましたが
見ていなかったが、いまはじめてみた。神浦さんの研究家として、大したもんだ。

>訴えられたのはポスト
って、神浦さんじゃないのかよ。引っかけ、プロパガンダのたぐいだな。被告じゃなければもともと行く必要はないだろ。

>つまり沖縄県内移設
撤去前提のな。

>これは明確に海兵隊を含みます
このFT記事はやはり軍事というより、政治批判だろう。(全文を読もうとしたら登録画面が出てきて、やめたが)

訳の部分

普天間はこの戦略構造(=西太平洋の軍事バランス)にとって、要石ではないかも知れない。しかし、選挙で受けるために投げ捨てるべきでない。

と、言っているのであり、抑止力としての海兵隊のニュアンスはないな。選挙と関連しての論評。海兵隊が西太平洋の軍事バランスとして重要ではないだろうといっているところに注目すべき。

>今月中にも報復戦争
ほほう、あんたの予言として記憶しておこう。ホントに実現したら反省の弁を述べるとしよう。

>朝鮮半島と台湾海峡が完全に片付かない限り
だから、いまやっている米軍の世界的再編での沖縄海兵隊のグアム撤退が(以下略)
Posted by 渡久地明渡久地明 at 2010年05月08日 17:53
神浦さんのことは正直よく存じ上げないのですが、軍事関連の論評で私がおすすめしたいのは下記のブログです。豊富な軍事知識を持ちながら、単なる「軍事オタク」に堕していないところがいい。
ちょうど在沖海兵隊についての「まとめ」的な記事がトップに来ています。

http://plaza.rakuten.co.jp/whitesand72/

余談ですが、在沖海兵隊必要論者の方は、不要論者に反論するとき、なぜか「在沖米軍」と「在沖海兵隊」を混同することが多いように思います。たまたま私が見た人たちだけかと思ったら、こちらにも同じような方がいたので、ちょっと驚きました。
Posted by tea at 2010年05月23日 19:03
はじめまして。
コメントの英文についてですが、ちょっと気になったので書き込みます。

It is a counterweight to China in the Western Pacific and preserves a broader balance of forces in the region. Futenma may not be the keystone in this strategic architecture. But it should not be cast away for electoral plaudits.

これは「普天間飛行場は重要ではないかもしれない」といっているわけではありませぬ。また、推量だからどうだというのもちょっと違います。

Keystoneは翻訳では「要所」と訳されていますが、正確には「それなくしては成り立たないもの/それがないと全体が崩壊してしまうもの」という意味で使われる、その後のstrategic architecture(戦略構造)にかける比喩表現です。
んで、その後のcast awayは投げ捨てられたという使い方あるけど、「見放された/見捨てられた」っていう使い方をするんです。
ちょっと翻訳が適当なんですねぇ。

ようは、「普天間なくして戦略構造全体が壊れてしまうわけではないかもしれない。だが、選挙受けのために見捨てるべきではない」、と書いているわけでして、むしろ重要性は強調されているわけなんですね。

また、前文ではっきりとcounterweight to chinaと抑止力のニュアンスは明示されているので、仮にそれを否定する文章だとすると意味が通りませぬ。

そもそも、この記事では鳩山さんが普天間問題で失敗したことを主に書いているわけで、だからこそ、当該の文では民主党が選挙のためにこの問題をうやむやにすることをFTの記者は危惧しているわけなんですねぇ。
ありがたい話じゃないですか。

まぁ、これを海兵隊が重要ではないと読んでそこだけを強調するのはどうかと思いますが、出す方も単純コピペではなく事前にしっかり調べることも必要かと思いますよ。
Posted by Saizwong at 2010年07月07日 00:48
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。