郵政造反の元官僚が出馬

渡久地明

2009年08月01日 10:25

 インターネット新聞JanJanに次の記事が出ている。取り上げられているのは稲村公望さん。

 ここに書かれていることは確かに稲村さんの持論である。

 わたし自身は、稲村さんが沖縄郵政管理事務所長だった96年当時、市場原理主義とかグローバリズムにあまり関心がなかった。むしろ、政府のムダを省けというキャンペーンの影響を受けていた方だと思う。その後、小泉政権が誕生、自分がダマされていたことにハッキリと気が付いた。遅ればせながら自分の新聞紙面で「お詫び」し、その後は自分の新聞のコラムやネットを中心に反構造改革キャンペーンを張ってきた。稲村さんには、なにかのやり取りのついでに、「当時稲村さんが言っていたことが、分からなかった。すみません。いまはよく分かります」と4、5年前に伝えた覚えがある。

「市場原理主義は許さない」郵政造反官僚出馬
‐民営化で郵貯と簡保の巨額資産を狙った国際金融資本‐
http://www.news.janjan.jp/election/0907/0907297947/1.php

 郵政公社の常務の任期が来たのでやめたと書いてあるが、公社の内部で民営化に公然と反対していたのでクビになったといううわさもある。うわさの方が稲村さんらしい。

 記事にはないが、公社を退任後の稲村さんが「在任中にもともと低かった末端の社員の給与を上げることができたのは良かった」といっていたのもよく覚えている。

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