2007年02月07日
沖縄観光はいつのまにか最先端
本日の琉大主催の観光シンポジウムが沖縄ハーバービューホテルで開かれた。カナダやハワイ、シンガポールの教授の話しを聞く限り、沖縄は彼らがいうサステイナブルな観光地の条件を満たしているようだ。
というか、「新しい観光は地域の貧困をなくす役割がある」、とか、「観光は開発のツールとして活用できる」(ハワイ大学)というコンセプトだけは30年以上前から沖縄で取り入れられてきた(沖縄振興開発計画)。
「もともと最先端になるべくやってきたではないか」ということを再確認したわけだ。沖縄観光は(貧困を減らすということも、開発も)30年前に比べて格段に向上しているが、これを継続することで一層品質が高まることは間違いない。
また、サステイナブルな観光地の条件30項目くらいをカナダの学者が示したが、これは整理してもらってホントに役に立つ。なるほど世界の観光大学のテキストの著者だ。それに沖縄を当てはめるとほとんどの条件はそろっており、規模が違うというだけで、どこに力を入れたらよいか、がよく分かる。
(物理実験でデスクトップのサイクロトロンと超巨大なそれで「追っている現象は同じ」というのに似ている。検出器の精度を上げるか(質)、装置の規模(量)を広げるかという話なら、当然両方やるべきとなるわけだ。)
また、シンガポールの教授は海浜開発の類型化を行い、世界のいい例も悪い例も見せたが、沖縄ではおそらくすべての例が見つかり、海浜リゾートの世界的な代表例が全部揃うという非常に多様な観光地であることが分かる。これは沖縄の優れた特性だと思う。
海外の先生方は沖縄を見ていないので、沖縄が何をやってきたのか分からないと思われる。沖縄の事例をそれぞれの専門にあわせて見せてあげたらビックリするだろう。そういうことを琉球大学はやるべきではないか。
先日、竹富島観光は世界一かも知れないと紹介したが、本日のシンポジウムで、それが確信に変わった。外国の先生たちも竹富島の事例を見たらびっくりするのではないか。リゾートウェディングも海外(ハワイ)より沖縄が優れているといってウェディング会社が沖縄に進出して、需要を引き込んだ。
沖縄観光(学)はもっと足元を掘りさげるべきだ。海外に沖縄の答はないのではないか。30年前にはなにかを教えてもらう必要があったかも知れない。そしてその通り、世界中・日本中から先生を招いて講義してもったものだ。1980年代初頭には観光業界は講演会をやりすぎて、早く実践しようよというところに来ていた。それらの多くが実現したいまとなっては、これから観光に乗り出そうという外国に沖縄の先進事例(他山に石も含めて)を輸出できる状態になっているのだと思う。
今日のシンポジウムは、世界の最先端がこんなに身近な手の届くところにあるということが分かり、非常に「勉強」になった。(笑)
というか、「新しい観光は地域の貧困をなくす役割がある」、とか、「観光は開発のツールとして活用できる」(ハワイ大学)というコンセプトだけは30年以上前から沖縄で取り入れられてきた(沖縄振興開発計画)。
「もともと最先端になるべくやってきたではないか」ということを再確認したわけだ。沖縄観光は(貧困を減らすということも、開発も)30年前に比べて格段に向上しているが、これを継続することで一層品質が高まることは間違いない。
また、サステイナブルな観光地の条件30項目くらいをカナダの学者が示したが、これは整理してもらってホントに役に立つ。なるほど世界の観光大学のテキストの著者だ。それに沖縄を当てはめるとほとんどの条件はそろっており、規模が違うというだけで、どこに力を入れたらよいか、がよく分かる。
(物理実験でデスクトップのサイクロトロンと超巨大なそれで「追っている現象は同じ」というのに似ている。検出器の精度を上げるか(質)、装置の規模(量)を広げるかという話なら、当然両方やるべきとなるわけだ。)
また、シンガポールの教授は海浜開発の類型化を行い、世界のいい例も悪い例も見せたが、沖縄ではおそらくすべての例が見つかり、海浜リゾートの世界的な代表例が全部揃うという非常に多様な観光地であることが分かる。これは沖縄の優れた特性だと思う。
海外の先生方は沖縄を見ていないので、沖縄が何をやってきたのか分からないと思われる。沖縄の事例をそれぞれの専門にあわせて見せてあげたらビックリするだろう。そういうことを琉球大学はやるべきではないか。
先日、竹富島観光は世界一かも知れないと紹介したが、本日のシンポジウムで、それが確信に変わった。外国の先生たちも竹富島の事例を見たらびっくりするのではないか。リゾートウェディングも海外(ハワイ)より沖縄が優れているといってウェディング会社が沖縄に進出して、需要を引き込んだ。
沖縄観光(学)はもっと足元を掘りさげるべきだ。海外に沖縄の答はないのではないか。30年前にはなにかを教えてもらう必要があったかも知れない。そしてその通り、世界中・日本中から先生を招いて講義してもったものだ。1980年代初頭には観光業界は講演会をやりすぎて、早く実践しようよというところに来ていた。それらの多くが実現したいまとなっては、これから観光に乗り出そうという外国に沖縄の先進事例(他山に石も含めて)を輸出できる状態になっているのだと思う。
今日のシンポジウムは、世界の最先端がこんなに身近な手の届くところにあるということが分かり、非常に「勉強」になった。(笑)
Posted by 渡久地明 at 22:43│Comments(0)
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