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2009年01月02日

観光部門、専門家の予想

09年県内景況、県内専門家の見方(観光部門)。1月1日付地元日刊紙・紙面から。(琉)は琉球新報、(沖)は沖縄タイムス。コメントは記事から受けるわたし(渡久地明)の印象。

酒井慎一氏(総合事務局財務部長)
「前年比よりも、過去数年間の水準を保てるかどうかに注目するのが適当かも知れない」(琉)
「観光については、国内外経済が悪化している中、沖縄を訪れる観光客が昨年のペースで増え続けるとは考えにくい。全国的に余暇ビジネス旅行も安くて近い場所にする傾向が強まることが心配され、観光入域客に関しては、昨年との比較というよりも過去数年間の水準を保てるかに注目するのが適当かもしれない」(沖)
(コメント)前年比減少をハッキリ予想。

水口毅氏(日銀那覇支店長)
「景気低迷で節約志向が強まり苦戦が予想されるが、後半は『節約疲れ』した国内リピーターを呼び戻せる可能性も」(琉)
「観光は、消費者の旅行支出抑制から今年前半は苦戦が予想される。円高や燃油サーチャージ値下げの影響で海外旅行に客を奪われる懸念もある。ただ、沖縄の自然の美しさと人々の優しさは国内に広く知られている。今年後半は『節約疲れ』した国内リピーターが戻る可能性もある」(沖)
(コメント)前年並みか減少を予想。

久高豊氏(りゅうぎん総合研究所調査研究部長)
「消費の不振を背景とした旅行控えはいかんともしがたい」(琉)
「入域観光客の大半を占める国内客が消費不振の影響から減少し、弱い動きとなろう」
(コメント)前年比減少をハッキリ予想。

金城功氏(おきぎん経済研究所常務)
「滞在型医療や介護など付加価値の高いサービス、国際会議の誘致などが必要だ」(琉)
「堅調推移の中、円高や不況による影響が懸念される」(沖)
(コメント)前年比増なのか減なのか不明。

伊波貢氏(海邦総研経営企画部長)
「ギアを一段上げなければ難局は乗り切れない」(琉)
「一転して先行き不透明感が広がろう。円高進展で国内客の海外シフトが増加し、景気減速で消費マインドも低下している。ギアを一段上げなければこの難局は乗り切れない」(沖)
(コメント)(受け入れ体制を改革すれば)前年並みか(それがなければ)減少。

なお、(沖)の総合評価で久高氏が、

「今回のような世界規模の不況に際しては、政府の出番を待つよりない。景気浮揚のために人々の予想を上回る規模で国が金融財政政策を早急に実行することが望まれる」(琉)

と発言しているのは注目される。



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Posted by 渡久地明 at 10:21│Comments(0)沖縄観光の近況
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