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2009年05月23日

豚インフルエンザパニック

ハワイ州政府とチャイナエアラインの企画でハワイ研修に出かけたと述べた。参加人数は全国から50人。ハワイでマスクをしている人は一人もいなかった。

「皆さんへのTV取材も入りますので、マスクを持っている人はしないで下さい。普通のカゼと同じです」

ということだ。出発前にハワイでの感染が一人発見され、沖縄からの取材メンバーにキャンセルも出たが、いってみるとハワイ入国時には日本のような機内検疫も降りてからのサーモグラフィーもなし。

ワイキキではゾーリとビキニ、サングラスで、マスクなんかしている人がいる訳ないよね。

ハワイのホテル業界からはやっと燃油サーチャージの廃止で日本人客が増えると期待していたところに、日本での豚インフルエンザの騒ぎを見て「今年一年無理そう(トホホ)」というムードが広がっていた。

帰りは、台北トランジットでもサーモグラフィー、体調報告の必要なし。

沖縄ではサーモグラフはあって、行った先と体調を書き込む紙が配られ、「アメリカ」と書いたところ、もっと詳しく書く紙を渡されたが、「ハワイだよ」というと、「ハワイなら不要です」とあっさり帰国できた。

豚インフルエンザについては南堂久志さんが当初から的確な見解を示していたので、リンクを張っておく。

記事は大量にあるので最近の

http://openblog.meblog.biz/article/1554376.html

などから過去の記事を辿って欲しい。

上記に示された

日本感染症学会緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」(PDF)

はわたしの古マックでは「ファイルが壊れています」として表示できないのだが、htmlで貼り付けてあるページがあったので、そこにリンクを張る。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/05/post-b6e3.html

貴重な紙面や時間を使って天地がひっくり返ったような報道をするのはばかばかしいのでもう止めようではないか。

ちなみに、県内媒体は「会社の方針」で取材旅行をキャンセルしたが(本気で怖がっていることが分かる)、記者を派遣して豚インフルエンザの海外での受けとめ方をハダで知るべきだった。また、サブプライムローン問題以降のハワイの様子は沖縄で大いに参考になるはずだ。せっかくの取材のチャンスをパニクってフイにするというのは、自らの存在価値を放棄したのと同じではないのか。これだから世界の常識は何も分からないということになる。



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Posted by 渡久地明 at 12:11│Comments(1)マスコミ評論
この記事へのコメント
http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/110.html
小泉の息子の育ちが悪い証拠動画。
Posted by りょうこりん at 2009年05月25日 22:36
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