2010年03月02日
国債を国民に配ったらどうか
「不思議な話ではない」=日銀の国債引き受け−亀井金融相
亀井静香金融・郵政改革担当相は2日の閣議後の記者会見で、「日銀が(国債を)大量に引き受けて財源を一時的に確保するということは何の不思議な話ではない」と述べ、日銀が国債の直接引き受けをすべきだとの考えを改めて強調した。
日銀の国債引き受けは財政法で禁じられているが、亀井金融相は「こういう(厳しい)財政状況の場合においては、大きな仕組みを考えないと、ちまちましたことではやれない」と指摘。「日銀と政府が経済対策のために車の両輪として機能していく、その一つとして検討するべきだ」と求めた。
(時事2010/03/02-10:17)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010030200263
こういうニュースを読むと日本の夜明けが近いと感じられる。需要不足を解消すべきだという、菅直人大臣の発言と一緒ではないか。鳩山首相も「無利子国債の発行をどう思うか」と経済学者に聞いたことがあった。3人の考えがそろえば、思い切った経済政策がとられる可能性があると思う。
しかし、国債を日銀に買い取らせるのが面倒なら、額面50万円の国債を1億2000万枚印刷(60兆円分)して、国民に1枚づつ配ったらどうか。この国債を銀行に持ち込んだら、銀行は日銀券と交換することになる。もちろん、換金しないでも、その国債でものは買える。受け取った店が銀行に持ち込んで日銀券に換えてもいいし、他の支払に使ってもいい。
ブッシュが減税したときも印刷機をフル回転させて政府小切手を印刷し、国民に郵便でバラ撒いた。この場合の小切手=国債だろう。国債を国民に配れば、カネを国民に配るのと同じことになると思う。
円高を円安にするためにも良い考えだと思う。政府は確か2004年に35兆円の短期国債を発行して日銀券を集め、米ドルを買った(円安に誘導した。買ったドルで米国債を買った)前科がある。いまはその時よりずっと円高である。おかげで、輸出企業が苦戦することになる。アメリカに35兆円バラ撒くよりは、まず国民にバラ撒くのが筋である。
公共工事などで国民の代理人である政府に勝手にカネを使わせるのは過去の政治である。主権者である国民がカネを使うことであらゆる業種で万遍なく需要を発生させ、生産活動を活発化し、仕事を増やすのが良い。そうやって、デフレから早く脱却すべきである。
Posted by 渡久地明 at 23:18│Comments(0)
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