2005年04月18日

巨大開発の動き

近くのスーパーでビールを買ってレジに並んでいたら汚いカッコでわたしのとなりに並ぶ奴がいて、なるべく見ない振りをしていたのだが、お釣りをもらうついでによく見てみたら、何と古い友達であった。
 
 「やあYさん。この辺に住んでたの」
 「おお、渡久地明。3ヶ月前からそこのアパートに住んでるよ。明日の朝飯を買いに来た」
 「それは気がつかなかった。ぼくは今日の夜メシを買ったところだ。ところでもうかる話しはどうなったの…」
 
 2、3ヶ月前に会ったときは大きな仕事が舞い込みそうだとわたしに言っていたのを思い出して、話しを聞いたら、
 
 米大手企業グループからン百億円の投資が得られることになり、事務所もオープンした。近くそこで働くことになる、そうだ。
 
 このような話しはときどき耳にする。わたしが聞いた話しで最も大きいのは97年頃だったか
 
 米の金持ちクラブの面々が沖縄で7兆円の投資を計画している。事務所は旧ヒルトンホテルの隣にある三角屋根の建物を使う予定だ。米ドル札に三角屋根の建物の絵があるだろう。あれは秘密結社のマークである。そのグループが出てくる。
 滑走路4本、東海岸を埋め立て沖縄の地図が変わるくらいの大計画である。土砂は中国から運ぶ。リゾートを中心に大型開発となる。ところが話しが大きすぎて、理解できる人がいない。渡久地明なら分かるだろう。
 
 というものだ。こういう話しはわたしは大好きなので、そのグループのKさんと接触を続けたら、プロジェクトの広報を担当して欲しいと言うことになり、もう少しで印刷物をつくるところだったが、途中で立ち消えになった。理由は分からない。追求もしなかった。
 
 面白いのは知り合いのTさんにこの話しをしたら、わたし同様面白がり、Kさんを連れておいでということになって、Tさんの2億円の豪邸にKさんを連れていっときのことだ。
 
 一通り話しを聞いたTさんは
 
 「7兆円ですか。十分可能なプロジェクトですよ。そのくらい若い人たちが集まったらアメリカから引き出せますよ。わたしも1兆円付けます」
 
 ともちろん、まじめな顔で言ったものである。
 
 Tさんにはもともと米大手資本家と組んで沖縄を開発しようとした実績がある(そのうちこのブログで改めていきさつを公開する予定だ。わたしはTさんと一緒にニューヨークまで行って来た)。すんなり話しが通用するのでKさんも驚いていたが、無理もない。
 
 というわけでン百億円、ン千億円の話しには慣れている(見たことないけど)ので、冒頭のYさんの話しもまるっきり根も葉もないものだとは思わない。

 実際、ゴールドマンサックスの子会社がアリビラの土地・建物を買い取り(まだ足りないそうである)、カジノオーストリア社が千億円規模の投資を計画したり、西海岸に30年来持ち続けていた山を化粧品のM社が売却したりという確かな話しも身近に聞いている。マリオット、DFSが沖縄に進出しているのには、当然世界戦略がある。
 
 何か沖縄で起ころうとしている(想像は出来るけど)のが、肌で感じられるのである。


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