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2005年05月12日

消えたHPその後

4月28日に消えたHPという短い記事を書いたが、

やっと地元の日刊紙が記事にした。

昨日、琉球新報が、今日、沖縄タイムスがそれぞれ朝刊2社面で記事にしている。

見出しは新報が

事業開始1カ月で倒産 ホテル建設構想の会社

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-2084-storytopic-1.html

タイムスは

75人雇用賃金払わず解雇/県内でリゾート構想

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200505121300_07.html

となっている。

本文中で企業名を出していないのは不思議だ。また、社長名もなぜ出さないのだろう。

社名は「日本インペリアル・ミルトス」

である。

また社長は東京の大学の教授でHPで沖縄の役に立つことをやりたい、と書いていたが、HPを消し去ったので(驚いたことに4月28日にはgoogleのキャッシュまで消えていたぞ)、わたしが忘れた。そのうち思い出したらここに上げる。

新聞記事では概要は分からないが

わたしの知ってる話では

米国ロックフェラーグループがリゾート開発を中心に沖縄に1600億円を投資する計画であり、その受入れ準備をするというものだ。

沖縄産業支援センターの3フロアに跨って事務所を確保し、実際に出社している人が上の報道では75人いたそうである。

で、役員室には読谷村の空撮写真が大きき飾ってあり、訪れる人が勝手に読谷を中心に開発が行われると勘違いしたようだ。

しかし、この話がおかしいのは、これほど大きな計画を持っているのに一行も新聞記事にならなかったことだ。わたしの経験からまともに記者会見をしない話は常にインチキ臭い。大抵は新聞記者がかぎつけたところで記者会見といういきさつになるが、新聞に求人広告をだし、事務所開きのパーティーもしたのに記者連中が気がつかなかったというのは、ばれるとまずい何かがあるからだ。あとで気がついたが、2ちゃんねるには早い段階でこの会社ヘンだという書き込みがあった。

採用された社員は希望に満ちて自分たちの構想をふくらませた。英語学校に通って英語を勉強し直す人もいた。わたしの会社にも最近の観光動向を知りたいというこの会社の社員が来て新聞を3000円分買っていった。

新聞社はなぜ匿名で報道するのか不思議である。社名も社長名も明かにすべきである。業界からわたしにこの話はカジノオーストリア社のことかという問い合わせの電話がある。もちろん全く異なる。匿名で記事を書くとかえってこのような要らぬ混乱を招く。

社員は自分のプロジェクトを隣の机の社員にも漏らしてはいけないという命令だったという。ロックフェラーと組んだからってこんなばかばかしい仕事の仕方があるものか。

大学教授の社長はニセモノなんじゃないのか。こんなものが日本の大学にははびこっているんだなあ。


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Posted by 渡久地明 at 18:14│Comments(1)マスコミ評論
この記事へのコメント
当時のホームページのコピーがあります。名前を載せていた発起人の方々は、架空の人間だったのでしょうか?名刺をもっている人もいるのですが、問い合わせても無駄でしょうね。
Posted by at 2006年08月16日 17:32
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