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2005年06月03日

防空壕探検、やってることは同じだが

われわれがガキの頃は至る所に防空壕があって、その中を探検したものだった。いま海軍壕はコンクリートで補強して観光名所になっているが、その近くにたくさん壕があったのだ。

骨があるという壕があったり、病院壕跡なので幽霊が出やすい、というのもあった。

崩れると危険なのだが、4、5人集まると探検に行った。灯りは粉ミルクのカンカンの中にロウソクを立ててサーチライトにした。

ある壕は奥まで行くと水がたまっており、壁一面が真っ白になっていた。鍾乳洞と同じ原理で内部が石灰質になっていた。透明な水と美しい白い壁だった。つららは出来ていなかった。

小学校4年くらいの頃のことだが、当時から一酸化炭素中毒があり得ることは知っていたので、ロウソク以外は燃やさなかった。

中学生、小学校高学年、われわれ、2年生くらいのちびっこも連れていった。火を消して真っ暗にして、ちびっ子を泣かしていた。当時は隣近所はみんな友達だった。

このような経験があることを、大学で話したらものすごくうらやましがられた。絶対沖縄でしかできない体験だ、ということになっていた。

しかし、最近の事件でまだ全国に沢山の壕があることが分かった。壕のある県のランキングに沖縄も入っているだろうと思っていたが、そうでもないようだ。そういえば、昔、遊んだ壕の近辺は、山そのものがなくなり、住宅が建ち並び、都会になっている。いつの間にか、壕が多く残っているのは沖縄以外の地域になっているのだった。


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