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2005年11月14日

時間に対する平行移動

当たり前と思っていたことだが、このように説明されると目からウロコだ。

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(略)
その結果、線形現象の取扱では圧倒的な重要性を持っていたフーリエ解析が、非線形現象を考えるときには、それほど重要でないことがわかった。これにははっきりした数学的理由がある。電気回路の現象は、他の多くの物理現象と同様に、時間の原点の移動に対して不変であるという特徴を持っている。正午にある物理実験を開始して、午後2時にある段階に達したとする。12時15分に同じ実験を開始すれば、2時15分にそれと同じ段階に達するであろう。したがって物理学の法則は、時間の群の不変量を扱うのである。
(略)

ノーバート・ウィーナー「サイバネティックス」(岩波書店)、第2版への序文

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「沖縄観光成長の法則」が「これまではその通りだったが、これからもそうなるという保障はない」といわれたとき、これからもそうなるのは当たり前と思っていたが、上の理屈なら説明できる。

たとえば、ハワイが沖縄より30年進んだ観光地なら、成長の法則に基づいて沖縄はハワイのあとをたどり、行き着く先が読める。ハワイは成長が3段階で変化し、いま、最終段階と見られるところにある。あるいは、4段階目の成長への助走の時期かも知れない。成長の法則に基づいてハワイを研究したら面白いだろう。


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Posted by 渡久地明 at 21:07│Comments(0)観光情報学の話題
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