2014年11月26日
来年は777万人
まだ今年も終わっていないのに、来年の観光客数は777万人くらい行けるのではないか。
2014年は10月までの観光客数が594.2万人(10.4%増)となった。この伸びが11、12月も続けば年間で706.3万人となる。
10月までの、国内客は517.0万人(5.4%増)、外国人客は77.2万人(1.60倍)だった。
この伸びが続けば年間の国内客は617.9万人、外国人は88.4万人となる。合計706.3万人。
私のこれまでの予想は来年の観光客数は今年の観光客数の4〜5%成長としていた。根拠は過去30年の平均成長率が4.5%程度となっているからだ。4.5%成長から外れるのはこれまでの経験から戦争やリーマンショック、震災、極端な円高の場合に限られる。観光産業は人数ベースで見ると相当なレジリアンスがある(エアバス社の表現)のだ。農産品や泡盛出荷額などだとこうはいかない。また、他の競合地、たとえばディスニーランドやUSJ、有力なアジアンリゾートの開業、国内外の大きなイベントとの競合も心配する人がいたが、これまでの経験から実際にはお客が奪われるということはなかった。
すると、来年、戦争などがなければ4.5%成長は堅く、従来通り739万人前後が予想される。
しかし、毎年、4.5%成長は、今年の10.4%増という伸びを見たらあまりにも控えめすぎる。控えめになりすぎた理由は外国人客の割合がかなり高まったことによる。外国人観光客は2012年頃まで全体の5%前後のシェアであり、全体への影響は無視してもよかった。ところが、2013年の外国人55万人は全体の7.0%を占め、2014年の88万人は13%を占めるようになる。シェアが10%を超えるともはや無視できない。
そこで、従来通り単純に伸び率4.5%で成長する予想の仕方は少し変更した方がよいかも知れない。異次元の金融緩和で円安は継続し、少なくとも来年は国内と外国人の伸びを別に考えた方がよさそうだ。
そこで、国内客は従来通り4.5%成長の645万人。外国人は、いま日本に行かなければ損だというくらいの勢いがあるから、1.5倍の132万人とみる。オンに客室が取りにくくなり、オフを埋める形で伸び率はすこし鈍化すると見た。それでも合計は777万人だ。
オフに外国人を収容できるかどうかだが、目の子で+190万人分くらいの受入能力は現時点である。777万人いってもおかしくない。もう少し検討するが、ラッキーセブンなので、できればこれを来年の私の予想としたい。なお、777万人は2001年に10年後(2011年)の観光客目標を設定する際に、JAL沖縄支店の坂巻さんが提唱した数値でもある。リーマンショックや震災で777万人達成が4年後にズレた(私はそのとき800万人を目標とすべきと主張していた。これは5年ズレた)。
蛇足だが、2016年以降850万人を超え始めると、客室、滑走路、人手不足などの供給制約の問題が深刻になる可能性が高いと思う。まあ、その頃は価格がつり上がり、あまり困ることはないと思う。
2014年は10月までの観光客数が594.2万人(10.4%増)となった。この伸びが11、12月も続けば年間で706.3万人となる。
10月までの、国内客は517.0万人(5.4%増)、外国人客は77.2万人(1.60倍)だった。
この伸びが続けば年間の国内客は617.9万人、外国人は88.4万人となる。合計706.3万人。
私のこれまでの予想は来年の観光客数は今年の観光客数の4〜5%成長としていた。根拠は過去30年の平均成長率が4.5%程度となっているからだ。4.5%成長から外れるのはこれまでの経験から戦争やリーマンショック、震災、極端な円高の場合に限られる。観光産業は人数ベースで見ると相当なレジリアンスがある(エアバス社の表現)のだ。農産品や泡盛出荷額などだとこうはいかない。また、他の競合地、たとえばディスニーランドやUSJ、有力なアジアンリゾートの開業、国内外の大きなイベントとの競合も心配する人がいたが、これまでの経験から実際にはお客が奪われるということはなかった。
すると、来年、戦争などがなければ4.5%成長は堅く、従来通り739万人前後が予想される。
しかし、毎年、4.5%成長は、今年の10.4%増という伸びを見たらあまりにも控えめすぎる。控えめになりすぎた理由は外国人客の割合がかなり高まったことによる。外国人観光客は2012年頃まで全体の5%前後のシェアであり、全体への影響は無視してもよかった。ところが、2013年の外国人55万人は全体の7.0%を占め、2014年の88万人は13%を占めるようになる。シェアが10%を超えるともはや無視できない。
そこで、従来通り単純に伸び率4.5%で成長する予想の仕方は少し変更した方がよいかも知れない。異次元の金融緩和で円安は継続し、少なくとも来年は国内と外国人の伸びを別に考えた方がよさそうだ。
そこで、国内客は従来通り4.5%成長の645万人。外国人は、いま日本に行かなければ損だというくらいの勢いがあるから、1.5倍の132万人とみる。オンに客室が取りにくくなり、オフを埋める形で伸び率はすこし鈍化すると見た。それでも合計は777万人だ。
オフに外国人を収容できるかどうかだが、目の子で+190万人分くらいの受入能力は現時点である。777万人いってもおかしくない。もう少し検討するが、ラッキーセブンなので、できればこれを来年の私の予想としたい。なお、777万人は2001年に10年後(2011年)の観光客目標を設定する際に、JAL沖縄支店の坂巻さんが提唱した数値でもある。リーマンショックや震災で777万人達成が4年後にズレた(私はそのとき800万人を目標とすべきと主張していた。これは5年ズレた)。
蛇足だが、2016年以降850万人を超え始めると、客室、滑走路、人手不足などの供給制約の問題が深刻になる可能性が高いと思う。まあ、その頃は価格がつり上がり、あまり困ることはないと思う。
Posted by 渡久地明 at 11:22│Comments(0)
│沖縄観光の近況