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2009年07月10日

6月の県外=沖縄線、4.6%減少

 航空各社の6月の沖縄線搭乗実績が出そろった。それによると、県外=沖縄線の旅客実績は4.6%減となった。  

 JALが6.1%減、ANAが5.4%減、JTAが4.0%増、RACが8.3%減、SKYは3.4%減となった。2月から運航を開始しているSNAは路線ごとの実績を公表していないが、沖縄線のシェアは1%以下である。この結果、県外=沖縄線航空実績は昨年12月以来7カ月連続の前年割れとなる見込み。

 また、石垣・宮古・久米島の県内線主要離島実績は3路線合計で7.6%減と前年を割り込んだ。3路線合計の前年割れは昨年11月以来8カ月連続となった。

6月の県外=沖縄線、4.6%減少



 05年までさかのぼって国内全線の航空搭乗客数と沖縄=県外線搭乗実績の変化を見たのが上のグラフである。沖縄=県外線の全国に占めるシェアはおよそ16%である。このため変動の様子が分かりにくいが、素直にグラフを見て5年前からほぼ横這いと言える。とはいえ、沖縄の場合、客室の供給が毎年4〜5%程度増えているので横這いではかなり厳しい。

 また、全国の様子を見ると悲惨である。ANAは公募増資で夏までに1800億円を調達したいとしている。JALは政府に2000億円の融資を泣きついている。

 全国の航空実績を見れば、日本の景気回復はウソだったとすぐに分かる。失われた10年から抜け出せず、この5年間の景気拡大は不十分であり、失われた25年になろうとしているというのはこのことだ。日本は航空産業をぶっつぶすつもりなのか? 



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Posted by 渡久地明 at 19:30│Comments(0)沖縄観光の近況
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