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2005年12月13日

観光産業の市場原理

市場原理は集中砲火を浴びており、わたしも市場原理に任せていては景気の建て直しはないと思っている。

しかし、沖縄観光に限ってみると、市場原理が非常にうまく作動した結果、いまの状態がある。このことは基本的には

   供給<<需要

が成り立っている観光地ならすべてで成り立つと思われる。つまり、市場を周辺の大都市だけでなく近隣海外大都市、世界へと広げることによって、観光地は市場原理の優れているといわれる点をそのままを享受することができるようになる。逆のその条件を満たしていないところで市場原理に走ると欠点が続出するのだと思う。

それについて、前から考えていることがあるので、近く公開しようと思う。沖縄観光は市場原理によって成長した。明快なメカニズムがあった。

これは先にPDFで公開した、需要と供給、その間を取り持つ情報(流通)産業(旅行社・航空会社)の3者からなる「構造」(いやな言葉であるが)のうち、需要と供給については詳述したが、一言でさらりと流した情報(流通)について改めて表からは見えない重大な役割を割り振るものである。これを明快にすることによって、沖縄の観光産業での政府の役割もはっきりしてきた。市場原理がこれほど攻撃を受けていなければ、当たり前すぎてほったらかしにするところだった。これを説明することで「沖縄観光成長の法則」が100点に近づく。再改訂しなければならないようだ。

「観光とけいざい」新年号でまず公開する予定だ。忘れないようにメモしておこう。


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Posted by 渡久地明 at 01:00│Comments(4)観光情報学の話題
この記事へのコメント
100点に近づく 「沖縄観光成長の法則」今から楽しみです。

情報(流通)と聞くと、思わず母校/中内学園を思い出してしまいます。

さて、あくまで私見なのですが、航空会社のマイレージ政策も、沖縄の活況に一役かっているのではないでしょうか?

無料航空券であれば 「せっかくだから遠いところへ・・・」という気持ちがはたらくのが人の常では・・・。

リピート率が高いと言われる沖縄でも、全体の5割強は初めての方がいらっしゃいます。

市場原理に加えて、 「 沖縄の魅力 x 動機 = 540万人 」 というのはいかがでしょう?
Posted by 白井旬 at 2005年12月14日 18:09
ん? 中内学園って、ダイエーの中内さんですか。あの人はホントに偉かったと思う。 沖縄のダイエーはなくなりましたが、それについて森永卓郎さんが三菱UFJの最終利益が7118億円となったことと絡めて、正論を展開しているので、ぜひ読んでみて下さい。

http://blog.goo.ne.jp/moritaku_goo/c/d3b4cd0d1b512b6cca3ee57ca1521015
Posted by 渡久地明 at 2005年12月14日 20:20
そうです。ダイエーの中内さんです。私の母校は下記のブログにも記載しておりますが流通科学大学です。

http://okinawa.travel-answer.ne.jp/editor/archives/000406.php

森永卓郎さんのコラム拝見させていただきました。非常に興味深い内容で、うなづきながら読んでおりました。

大学の同級生も幾人かはダイエーにおり大変だったようです。それでも、中内さんのことをみな尊敬していました。

みな、今回の件についての要因を直感的に掴んでいたのかもしれませんね。
Posted by 白井旬 at 2005年12月15日 09:25
上の記事拝読。流通の科学について、お会いする機会があれば、教えて下さい。
Posted by 渡久地明 at 2005年12月16日 14:53
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