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2005年12月21日

570万人の根拠(2)

来年の観光客数が570万人になると琉大大城肇研究室でも予測を出したと述べたが、詳しくインタビューしたいと申し入れたら、たまたま、今日、ゼミがあるので参加したらよろしいと大城教授。

すると、「明日の沖縄経済‐沖縄経済来年こそはワンだフォー!!」というREF(Ryudai Economic Forecast)研究会の分析結果を大城先生立合のもと、ゼミ生に最初から説明してもらった。

マクロ経済モデルは内生変数(民間最終消費支出、就業者総数など)と外生変数(国内総生産、沖縄県総人口など)を使い、34本の方程式を建て、計算するもの。

06年度の各指標の予測の内いくつかを示すと

県内総支出(実質)   3,844,548(百万円)(2.1%増)
  同  (名目)   3,741,983(百万円)(2.6%増)
県民所得 (名目)   2,818,459(百万円)(0.9%増)
一人当たり県民所得(名目)   204.6(万円) (0.2%増)
就業者数            578.7(千人) (0.8%増)
観光入域客数      5,701,664(人)  (05年度を545万人
                           として4.58%増)
消費者物価指数          98.7%    (05年度は98.2%)
完全失業率            10.7%    (05年度と同じ)

などとなっている。

沖縄県が県民所得を下方修正したため、昨年12月時点で観光客数549万人と予測したもの(ほぼ的中)が下方修正となり、また、政府予算は前年並みの伸びを想定したところ3%減となったことが反映されていない。さらに増税の影響を組み込むと、県内総支出はもう少し低くなる。

その後、議論に入り、このマクロモデルが観光客数について過去13年間相当正確であったと評価した。大きく予測と現実が乖離しているときには、それなりの理由があるので、それをいくつか説明した。また、わたしの考えを十分述べてある。


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Posted by 渡久地明 at 00:00│Comments(0)沖縄観光の近況
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