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2006年04月10日

沖縄の政治的不安定性

米が嫌うのは沖縄の政治的不安定性だ。それを圧して新基地は建設される。

そこで、政治的な不安定性を残したまま、地元の反対を押し切って、新基地を建設するという状況にしておけば、将来、米は撤退し易いだろう。

反対が多数の状態で、新基地を建設させる状況を沖縄は活用すべきだ。稲嶺知事は反対を貫いたらよい。最後の決断は政府がやればよい。政府も沖縄に対してそのくらいの配慮をしてやるべきだ。それによって名護市長の決断はより高く評価されるようになる。

また、新基地建設によって嘉手納以南の基地収入はなくなり、かわって閉鎖基地の再開発が始まる。これまでの基地負担への思いやり的な振興策ではなく、本来あるべき沖縄をどのような地域にするかという、これまでとは内容が異なる振興策になる。基地があるので手足を縛られて本来あるべき再開発ができず中途半端だったものが、理想的にできるようになる。名護市長はこの状態をつくり出した。沖縄県は基地閉鎖によるさまざまな痛みの軽減や効率的・効果的な再開発に最優先に取り組むべきだ。すでに遅いといわれているくらいだ。


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Posted by 渡久地明 at 22:42│Comments(0)返還基地の跡利用
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