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2015年09月20日

《視点》日本の最大の懸念は安部首相である




田中秀臣先生のツイートを連続してリツイートしてるのは、私自身次のよなコラムを書いたばかりで、えらく共感しているので(あとだしじゃないよ)。



《視点》日本の最大の懸念は安倍首相である

 先日、久しぶりに私が地下組織と呼ぶ数人のメンバーと一杯やった。私はノンアルコールビールで酔っ払う技を身につけたので、ときどき飲み会にも出没するようにしている。
 地下組織というのは本紙の読者にとっては耳を疑う話になるが、私が前世紀から本欄も含めさまざまなところで主張してきた「カネを刷れ」というリフレ政策に理解を示す人たちの集まりのことだ。なぜ地下組織かって、リフレ政策の理解が沖縄では全く進んでいないからだというのだ。
 実は、私自身も主に本欄での発言が中心で、面と向かってリフレ政策を議論する相手がなかなかいないのが実情なのだ。これまで議論は主にインターネットでやってきた。前世紀の終わり頃まではリフレ政策を主張する人たちの書籍も少なかったが、この七、八年で書店の棚の風景は様変わりとなった。いまではリフレ派の主張が中心になったといっても良いだろう。
 なにより、リフレ政策をよく理解した安倍晋三が首相になってから、金融政策の効果が予想通りに出て、景気回復が実現しつつある。政府はこの政策を二十年以上継続すると国民に約束すべきで、それを実行してホントにデフレ脱却となる。
 ところが、いまはまだそれが不透明なのである…。というのも、リフレ政策を真剣に理解しているのが自民党では安倍首相と菅官房長官の二人しかいないのではないかという不安があるからなのだ。安倍首相がいなくなれば、再びデフレに後戻りということもあり得る。日本の不安定要因とはこれのことなのだ。
 このようなことは常識だと思っていたら、地下組織の面々によると「まだまだまったくリフレ政策は世間に受け入れられてませんよ」ということらしい。メンバーの一人は会社規模数百人の会社員だが「会社中で私ともう一人くらいしかリフレ派はいません。われわれ地下組織ですよ」というのである。地下組織という名前はここからきている。
 わたしも前世紀から、いろんなところで日本はカネを刷るべきといってきたが、冗談と思っている人が多かったようだ。実際に安倍政権で黒田日銀総裁がカネを大量に刷るという政策を実行して景気が良くなっているのに、それが分からないのだ。
 最近、私がまとめた「沖縄観光成長の法則2015」を読んで「渡久地明は安倍首相をありがたがりすぎているのではないか」という人がいた。数学と経済学で論を展開しているのに、耳を疑う批判でほんとうに驚いた。科学のかけらも知らない無知な発言だ。
 このようなわけで、安倍首相の経済政策を続けられるかどうかが日本最大の懸念なのだ。その解消のためには国民には、もっと経済学を学ぶことが求められるのだ。(明)(「観光とけいざい」第906号、2015年9月15日付け)


ちなみに、上で述べている「沖縄観光成長の法則」というのは、しまたてぃの本棚で73号(PDF)をダウンロードして、読めます(24〜29ページ)。面白いので、ぜひお読み下さい。発行は7月7日ごろ。琉球大学工学部で7月24日に講義、9月1日の未来会のパネルディスカッション「歴史から学ぶ沖縄観光の弱点」シンポでも触れました。私の新聞「観光とけいざい」(8月1日付け)には長い前書きを追加して転載しました。

(安倍首相を安部首相と書き間違えているところを直しました。2015-9-25、14:30)  

Posted by 渡久地明 at 17:13Comments(0)デフレ脱却

2015年09月14日

8月のFSC県外=沖縄線旅客数は3.2%減

 8月のFSC各社の沖縄線実績が9月14日、出そろった。それによると、観光客数推計の基準となる県外=沖縄線の旅客数は3.2%減と減少した(沖縄観光速報社集計)。SKYが県外線の席数を25%減らし、旅客数も2割減となったうえに台風の影響を受けた。LCCを入れると県外線旅客数は前年並みか、わずかに上回る可能性がある。なお、外国人客が好調に伸びており、8月の観光客数は過去最高を更新する見込み。

 県内線旅客数は19.1%減と減少した。SKYが全減となり、台風の影響もあって他社も振るわなかった。(沖縄観光ニュース
  

Posted by 渡久地明 at 17:42Comments(0)沖縄観光の近況