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2011年12月28日

2011年は年間547万人

2011年の年間観光客数は547万人(6.6%減)程度となりそうだ。

11月までが502.7万人(7.5%減)だった。12月は国内の1〜20日までの実績が伸びており、年末年始の需要も好調、修学旅行の増勢が国内を底上げしている。海外は韓国線の増便、中国・香港も好調。全体で4〜5%増える見込み。5%増で546.8万人になる。

年度で見ると、1月5%増←修学旅行の増加傾向+韓国・北京線の増便、2月6%増←1月と同じ理由+閏年効果、3月の2割の反動増を見込んでも560.1万人(2.0%減)と前年をやや下回りそうだ。

大胆に来年を予想すると、2012年暦年で610.0万人(11.7%増)、年度でも同じくらいか。最大の根拠は3〜6月までの震災の反動増35万人、11年7〜9月の台風で減少した20万人の反動増、これらに上乗せして国内客の1.5%増(JTB予測)とした。プラスαで外国人客の2割増があれば610万人を7〜8万人上回って620万人(13.4%増)に迫ると見る。

さらに12年のプラス要因として国内・海外でのプロモーションが11年よりもさらに強化されるので、これの効果が、特に海外で顕著に出てきそうだ。630万人(15.2%増)〜650万人(10年計画の2011年度目標、18.9%増)を目標にしても良いのでは。

650万人の受け入れ態勢(ホテル客室数)はここ2、3年の間にホテル建設が進み、十分できている。滑走路にもまだ余裕がある。  


Posted by 渡久地明 at 10:09Comments(0)沖縄観光の近況

2011年12月19日

北朝鮮の弱体化で普天間返還近づいた

もともとアメリカは「沖縄基地に長居はしない」と言っていたが、そろそろ撤退の時期ではないか。

最近はオバマ大統領が豪州への海兵隊展開を発表(11月)、その2週間後にはSACO共同議長でアジア10万人体制を作ったジョセフ・ナイ教授が沖縄海兵隊の一部の豪州移転は賢い選択肢、と述べていた。

もはや、北朝鮮は戦争の相手ではない、と見切りをつけていたか。

そこで浮上するのがSACO合意の「撤去可能な海上基地」という普天間飛行場代替案の文句。海兵隊は朝鮮半島有事に備えていた軍隊であり、それがなくなれば「撤去可能」な時期がついに到来するというわけだ。

中台有事に海兵隊が必要ということはありえない。なにしろ、台湾初の総統選で中台が最大に緊張し、米空母が派遣されていた頃に「撤去可能な海上基地」で日米がSAKO合意文書を詰めていたわけだから。ま、中台危機を想定することそのものが今となっては難しいが。

沖縄の戦災復興事業がこれからやっと始まることになる。普天間基地返還にあたって政府は特別な開発を行うと閣議決定している。

大掛かりな開発が望まれる。日本はやはりケインズ的な経済政策に転換すべきだ。

デフレ脱却の政策転換のきっかけに東日本大震災を活用すべきと思ったがそうならなかった。朝鮮半島統一が加わるとさらに資金需要は増える。こんどこそ政策転換のきっかけにすべきだ。カネは刷れば良い。北朝鮮にばらまいた分は真面目な旧北朝鮮人民が働いて返す。日本国内も同じ。

朝鮮半島統一は50年くらいの期間を切って北全体をフリーゾーンにする香港方式(一国二制度)が良いと思う。沖縄方式(あるいは東西ドイツ統一方式)だと韓国が持たないのではないか。  


Posted by 渡久地明 at 23:59Comments(0)返還基地の跡利用

2011年12月15日

年末年始は3%程度伸びそう

 航空各社は年末年始(12月22~1月9日)の予約状況をまとめたが、沖縄方面は3%前後の伸びとなりそうだ。

 JAL沖縄線が7.7%減、JTA全線が0.4%減、RACの全線が17.7%増で、JALグループの沖縄方面合計は0.9%減となっている。JAL、JTAの県外線合計は2.3%増と好調。JTA、RACの圏内は11.2%減となっている。 ANA沖縄方面の予約数は0.4%減と微減。 SKYは方面別の予約数の公表を11年GWから取りやめているが、11月の沖縄線実績の伸びと前年の年末年始の予約数から堅めに1.5倍に拡大すると見られる。 JAL・ANA両グループにSKYの推計を加えると、沖縄方面全線で国内全線並みの3.1%増前後となりそうだ。

(沖縄観光ニュース
http://www.sokuhou.co.jp/
に集計表)

 JAL・ANA両グループ、SKYの国内全線の予約数は3.4%増と堅調な伸び。

 JAL・ANA両グループの日本発着国際線の予約数は9.1%増と好調に伸びている。

 追記:SKYに電話で詳しく聞いた結果を計算に入れると、航空各社の県外=沖縄線予約数は4.7%増と全国の伸びを上回って好調。県内宮古線は3社で11%程度の伸び。(12月19日)  


Posted by 渡久地明 at 21:39Comments(0)沖縄観光の近況

2011年12月12日

11月の航空各社の県外=沖縄線、2.0%増

 航空各社の11月の県外=沖縄線旅客数は2.0%増と2カ月連続して前年実績を上回った。修学旅行の増加が貢献している。

 JALが福岡線をJTAに移管して一年経過したこと(マイナス要因の消滅)、昨年11月から名古屋線を移管したこと(マイナス要因)から6.1%減、ANAは2.2%減、JTAはJALから中部線の移管を受けた効果で1.32倍、SKYは福岡線を1.5倍に増便、6月から名古屋を新設して旅客数は1.41倍と躍進した。RACは7.4%減だった。なお、JALは既存路線だけを集計すると5.6%増と好調。

 また、石垣・宮古・久米島の県内主要3路線の旅客数も合計で1.9%増となった。宮古線で9月15日からJTA、ANA、SKYが三つ巴の価格競争を行なっており、11月は21.9%増と大幅に伸びた。石垣は11.1%減、久米島は3.7%減だった。(沖縄観光ニュース)  


Posted by 渡久地明 at 09:41Comments(0)沖縄観光の近況

2011年12月04日

掘り出し物、3.5万円

TAMRONの18から270ミリズーム(旧型B003、ニコンマウント)。量販店で新品2個が売れ残っていた。即、衝動買い。

今日見て回った有力専門店では6万円台後半。価格.COMの最安値でも5万円台後半。

しかし、ボディーは持っていない。D3000のレンズキットがニコンダイレクトで3万2800円か…安いな。タイの洪水でNikon製品高くなってるようなので、来年、生産が復活して、上位機種が下がったら買うか…。1万円くらいの中古でもいいか…。

も、10年以上前だがオリンパスからCAMEDIA C1400L という初めての一眼デジカメが出たときに、確か10万円前後で購入。撮像素子は2/3インチ、画素数はなんとたった1.4Mピクセル。レンズはフィルムカメラ換算で36〜110ミリ。当時、新聞社ではまだまだフィルムを現像していた。このカメラのお陰で現像しなくても良くなって、ほんとうに助かった。以後、今年の6月のタイ取材まで、ホントに良く活躍してくれた。

これ↓↓



タイから帰った直後に、動作が不安定になり(ストロボ収納状態で光っていた、電池の消耗が激しくなった。シャッターが切れなくなった)、ついに引退。使い倒した。印刷するにはこれでスペックは十分と思っていた(今でもそう思うが、電池の消耗が激しく、書き込みにも時間がかかりすぎという弱みがあった)。

その前はNikon F401sを使い倒した。

これ↓↓



これも10年以上使ったか。シャッター部分のラバーが完全に剥がれ、何度も落としたりぶつけたので35〜70ミリのAFニッコールはAFが壊れ(って、AFだったのかこれ。忘れてた)、ピントも無限大の所で引っかかっている。ズームのゴムが空回りし、力を入れなければ回らなくなっていた。(最初に買ったのはNikon FA=ニューヨークで盗難。旅行保険がでたのでそれにいくらか足してNikon F3ハイアイポイントに買い替え、長い間、大事に持っていたが、C1400Lを使い始めてだいぶたって、新聞社をやめて独立していた写真の初心者に50ミリ標準レンズごとあげた。こいつは人間の目が、近くのものを見ていると背景がぼけているということを知らなかった)

で、いま、家で使っている小さなデジカメを、「新しいカメラ買うまで貸して」といって、持ち歩いている。4,5年前の製品ですでに製造終了となっているが、性能の良さに驚いている。この間、全く最近のカメラ事情を知らなかった。撮像素子はCCDからCMOSになり、画素数も、当たり前に10M超えていたのね。たしかフィルムが500万画素相当だと記憶しているので、どう考えてもオーバースペックだろうよ。

しかし、これをずーっと使うわけには行かないので、どのボディーやレンズにしようかといろいろ迷っていた。デジタル一眼のマイクロフォーサー規格でもいいのでは、もうレフはいらないだろう。ルミックスG3とか…。しかし、主流のAPS-Cの一眼レフならTAMRONの15倍ズームがすごい。これ使いたい。でも高い…。

というところで、冒頭のレンズ発見。ボディーはやっぱりNikonということになった。機種は今のところD5000(最安値約3.8万円)がよさそう。縦開きのバリアングルがかなり便利だと予想しているのだ。


  

Posted by 渡久地明 at 00:20Comments(3)ネタ

2011年12月01日

ケインズの一般理論

山形浩生さんの全訳が出ていた(無償、PDF)。他の人の訳本もあるが、これがベストと思う。

<ケインズ「一般理論」山形浩生訳 全訳完成>
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20110925

早速プリントして、綴じてある。正月に読むのが楽しみ。  


Posted by 渡久地明 at 21:16Comments(0)デフレ脱却