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2010年10月12日

9月の県外=沖縄線、5.6%増

 国内航空各社の9月の県外=沖縄線旅客数は5.6%増となった。10月12日までに各社の月報が出た。

 JALが10.5%増、ANAは2.2%増、JTAは30.2%減と神戸線、北九州線を運休したため大幅に後退した。RACは3.6%減だった。SKYは東京線の増強、神戸線、北九州線の新設などで1.81倍と躍進した。

 また、石垣・宮古・久米島の県内主要3路線の旅客数は合計で1.8%増と好調だった。

 国内航空実績に国際線旅客、国内・海外の海路客を加えた観光客数も同様の伸びが見込まれ、過去最高を更新する見込み。

 なお、中国漁船と海保の巡視船との衝突問題は収束し、中国人客のキャンセルは年間トータルで1,300人前後となる見込み。10年年間の見込み数は13,000人だった。ただし、年末に北京線が開設予定で、マイナス分をやや回復する見込み。香港、台湾人客への影響は今のところない。  


Posted by 渡久地明 at 18:02Comments(0)沖縄観光の近況

2010年10月05日

日銀がゼロ金利+インタゲ1%+増発35兆円

 日銀が㈰ゼロ金利に復帰し、㈪1%のインフレターゲットを設定し、㈫35兆円(注)の基金を積んで社債や証券を買うそうだ。
 
 珍しく日銀がまともなことをやることになった。もし効果が出なければ、あとはインフレ目標を3%にしたり、基金の規模を倍増させるなどが予想され、分かりやすくなった。
 
 よい傾向だが、まだまだ力不足で、たぶん、土地が上がるだけだろう。
 
 35兆円といえば03年から04年にかけてドル買い介入をした際の35兆円が思い出される(財源は短期国債)。このとき確かに円が世の中に出回り、やや景気は上向いた。沖縄の場合、米系ファンドがリゾートホテルを続々買い取り、資産インフレとなった。
 
 しかし、アメリカにカネを撒くより、国内に撒くべきとの批判も当時巻き起こっていた。それもあって、今回は国内で撒くことになったんだろう。土地が上がるに違いない。
 
 どうせ国内に35兆円撒くなら、特定の土地や企業の社債を買うのでなく、国民全部に均一にバラ撒くべきだ。35兆円あれば一人当たり30万円になる。そうなると、あらゆる部門で需要が拡大して、アッという間に景気は回復、デフレ脱却となるだろう。
 
 今回は土地や社債が上がっただけで、あまり効果がないと分かれば、次は国民に均等にカネをバラ撒く順番となる。いよいよ、政府紙幣の出番だと思う。
 
 (注)おや、ラジオのニュースで35兆円と聞いたような気がしたが、いま、テレビ朝日のニュースでは5兆円といっているね。全然足りないじゃん。ほぼ効果ゼロ。やはり政府紙幣の出番となりそうだ。なお、政府紙幣を発行しやすい環境を国民は整えてあげなければならない。沖縄県としては、嘉手納以南の米軍基地返還とそれに伴う10年がかりの再開発で5兆円くらい必要なので、政府紙幣での受け取りを約束したい(これについては別途エントリをたてる予定)。国民の税金は一銭も使わないので、バカレンホウのような文句はだれもいわないだろう。  


Posted by 渡久地明 at 22:20Comments(0)デフレ脱却