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2008年09月26日

石油の無機起源説

 オイル価格は下がっているが、いずれなくなるとみんな信じている。ピークアウトを迎えたという危機を煽る記事もたくさんある。
 
 ところが、毎年オイルは発見されるので、30年前にもあと50年分しか無いといわれたのが、最近になってもあと50年分はあるということになっている。
 
 どうやらオイルは地下から湧いてくるらしい。
 
 面白いレポートを読んだので、紹介したい。
 
無機起源石油・天然ガスが日本を救う!?
地球深層ガス説の新展開(中島敬史)
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=200505_013a.pdf&id=609

 地球の歴史を遡り、謎に満ちた石油のでき方について、とても説得力ある内容で無機起源説を解説している。

 石油は大昔の生物の死骸が大量に盆地に溜まって、長い時間と圧力の元でどろどろに溶けて石油になったというのが常識だが、本当のところは分からないようだ。だいたい、プランクトンや恐竜の死骸が溶けたら醤油にしかならんだろう。
 
 そうでなく、原始地球にあった大量のメタンガスなど炭化水素がマグマと地表の間に溜まっており、それが地下から滲みだして来たのだという無機起源石油説というのがある。最近これに注目が集まっており、2005年に国際会議も開催された。
 
 無機起源説によると、プレート境界で大油田が発見される可能性が高い。琉球列島東側の深い海・琉球海溝は非常に有望だ。尖閣列島と石垣島の間の深い海・沖縄トラフも有望ということになる。
 
 上に紹介したレポートは沖縄近海については何も触れていないが、読めば有望であることが分かる。
 
 石油の無機起源説が正しいなら、生物がいなかった月や火星(火星はいそうだが)でも石油が発見される可能性がある。石油の成分であるメタンガスは宇宙でも大量に見付かっている。原始地球にも大量のメタンガスがあったと考えられる。そして地球では20億年以上も前の生物がいなかったはずの地層から石油が見付かっている…。
 
 いまのオイル高騰もオイルピークアウト説も陰謀ではないのか。ひょっとしたら石油無機起源説が本当で、それが近々ばれるので、今のうちに儲かっておこうという勢力の(以下略)



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