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2006年12月13日

アメリカのタウンミーティング

 連日やらせが問題になっているタウンミーティングという言葉を初めて聞いたのは、99年暮れのアメリカ取材の時だった。在沖米軍基地の返還に関してタウンミーティングが有効であるとアメリカのコンサルタントが提言した。かなり参加者にとってハードな内容である。さすがアメリカ、民主的なやり方だなあと感心したものだが…。それが日本に輸入されると、民主主義の猿芝居になっていたというわけだ。アメリカ人が聞いたらビックリ仰天、日本人とはこんなバカの集団だったのかと改めて思うだろう。
 
(以下は当時の記事。続きは
http://www.sokuhou.co.jp/backno/566.html#t3
参照)

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「他国も見習え」基地閉鎖・再利用の専門家カイザー氏、成功例を示すことが大事

 アプローチはタウンミーティングだ。全ての地主を一堂に会して腹を割って話し合うことだ。

 パナマでは民間部門が私たちを招聘した。魅力的な不動産が市場に出たとき、全体の地価が下がるのではないかと心配された。そこで全ての利害関係者が集まることが必要だ。このような集まりでは労働組合、少数派が入ってが会議を妨害したりすることもある。あるいは先住民や外部の力によって会議が紛糾することもある。

 しかし全ての人たちに門戸を開くことによってかえって問題は解決しやすくなる。逆にその人達を閉め出すと後に必ず問題になる。

 だから基地閉鎖は不動産が大規模に市場に出ること、労働組合など利害関係者で紛糾することが多い。紛糾させないために人を閉め出していることが多いのだが、例えばフィラデルフィアでは先住民を閉め出そうとしたために数年間も問題は解決していない。

 タウンミーティングでは叫び出す人もいたりして紛糾するかも知れないが、これによって問題点が明らかになり後々スムースに行くものだ。

・・普天間の場合二千人以上の地主がいて、権利者は毎年どんどん増えている。地代が高くそれに見合う利用計画は難しいと思う。それでも全員を集める方がよいと思うか。

 一堂に集めるべきだ。その場を提供すべきだ。自分に発言権があること、それを確保することが必要だ。閉め出されていると感じる人がいれば、妨害する可能性がある。


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