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2008年01月01日

08年、610万人と予想

 新年おめでとうございます。

 恒例なので、今年の観光客数を予測しようと思う。昨年は1月2日に585万人と予想して、ピタリと当たった。

 今年は610万人が頭の中に浮かんでおり、いろいろなプラスマイナスの要因はあるが、それをわたしの予想とする。

 08年の610万人は、やや弱気な数値である。伸び率は07年の585万人に対して、約4.3%増となる。過去のトレンドからしたら620万人となってもおかしくはないが、06年、07年の伸びが弱く、08年も弱い伸びが継続し、トレンドをかなり下回ると見る。

<マイナス要因>
(1)弱気の理由は、本来なら620万人くらい行けるところを、旅行商品の価格が上がる(オイル高で航空・船舶・バス運賃、宿泊費が上がるだろう)と読んで、やや減少と見たからだ。
(2)また、円高ドル安が予想される。日本人の海外旅行が増えて沖縄にマイナス。同時に航空機利用の外国人客の沖縄訪問も減少する可能性がある。
(3)修学旅行が08年にはマイナスに転じると予想されている。修学旅行が減る分、一般の旅行が増えると予想されるが、修学旅行の減少スピードの方が大きくなる可能性が高い。マイナスを補うために修学旅行シーズンの割引座席が多く出る可能性がある。

<プラス要因>
(1)それでも07年の伸び3.7%増を上回るとしたのは、受入体制が格段に整うため、それに応じて観光客も増えると見る。ただし、不況の影響で消費額は伸びない。リゾートホテルに泊まるが、地元の市場などで珍しいけど格安な料理が確保できるといった旅行が増えるのではないか。昼メシや夜メシを道の駅でゲットするとか。
(2)県内観光事業者、旅行社・航空会社は毎年、4〜5%の成長がなければならないことから、各社が4〜5%の拡大を計画し、それに向かって必要な政策を打つ。伸ばそうという強い意志があることから、その効果が期待される。
(3)外国人観光客はクルーズ船が今年も主力となり、07年をやや上回ると見る。本来なら大幅な増加と言うべきところだが、07年に好調だった香港線(空路)が反動減となる恐れもある。ま、その恐れが実現しないとして、前年をやや上回るとみる。

 以上、簡単だが、恒例行事なので今年の観光客610万人との予想を出す。



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Posted by 渡久地明 at 15:14│Comments(0)沖縄観光の近況
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