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2009年02月18日

平成の官有物払い下げ事件

 沖縄に勤務したこともある元郵政公社常務理事の稲村公望さんが「サンデー毎日」(2.22号)で大きく取り上げられている。見出しに、

小泉・民営化に終止符「郵政暗闘」
元大物郵政官僚が実名告発
「かんぽの宿疑惑は平成版官有物払い下げ事件だ!」

 とある。まだ県内書店で売っていると思う。相当の風当たりを覚悟しての発言だろう。

 結局のところ、小泉元首相の「笑いを通り越してあきれた」発言は、構造改革利権が暴露されるのを恐れたものだろう。

 鳩山邦夫総務大臣と野中広務氏がTBSの時事放談でズバリ発言して話題になっている。

 「東京義塾」
http://tokyonotes.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/corrupt-post-21.html

 に発言の一部が紹介されている。次のようなものだ(わたしが途中をかなり省いた)。


 野中氏は、こう言い切った。

 「小泉元首相の意図は、政局ではない。この流れを読むと、小泉も麻生もどっちもどっちだ。呆れかえって、笑っちゃうくらいだ。…これ以上、自分のところへこないよう防御線を張ったのだろう」

(略)

 鳩山大臣「最初は勘だ。出来レースだと、ピンときた。公正な入札であるわけではない。各新聞は、入札で決まったものに、総務大臣が横やりを入れるのはおかしいなどと、社説で書いていた。(施設の)70%で赤字を出しているからという理由で、安く叩き売っている。国民の財産が、ハゲタカに売られるのを阻止したのだ。オリックスの宮内氏は、規制改革の一員だ。関係がないとシラを切るのは、おかしい」

(略)

 野中氏「郵政公社法案を進めたことを、検証してほしい。この事件の真相を究明してほしい。郵貯、かんぽを民営化してきたことは、間違っていると反省すべきではないか。生田総裁の時代から、検証すべきである。真実を明らかにしてほしい」

 鳩山大臣「米国から言われて(郵政)民営化をやった。小泉・竹中が(国を)売った。今度のことで、疑惑の雲が湧き上がってきた…」

 「郵便局を民営化したら景気が良くなる」って、いま聞いたら「何だいったい」と誰でも思うだろう。これをほんの数年前まで本気で構造改革の本丸として小泉氏が推進していたのだから本当に驚く。



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