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2011年12月19日

北朝鮮の弱体化で普天間返還近づいた

もともとアメリカは「沖縄基地に長居はしない」と言っていたが、そろそろ撤退の時期ではないか。

最近はオバマ大統領が豪州への海兵隊展開を発表(11月)、その2週間後にはSACO共同議長でアジア10万人体制を作ったジョセフ・ナイ教授が沖縄海兵隊の一部の豪州移転は賢い選択肢、と述べていた。

もはや、北朝鮮は戦争の相手ではない、と見切りをつけていたか。

そこで浮上するのがSACO合意の「撤去可能な海上基地」という普天間飛行場代替案の文句。海兵隊は朝鮮半島有事に備えていた軍隊であり、それがなくなれば「撤去可能」な時期がついに到来するというわけだ。

中台有事に海兵隊が必要ということはありえない。なにしろ、台湾初の総統選で中台が最大に緊張し、米空母が派遣されていた頃に「撤去可能な海上基地」で日米がSAKO合意文書を詰めていたわけだから。ま、中台危機を想定することそのものが今となっては難しいが。

沖縄の戦災復興事業がこれからやっと始まることになる。普天間基地返還にあたって政府は特別な開発を行うと閣議決定している。

大掛かりな開発が望まれる。日本はやはりケインズ的な経済政策に転換すべきだ。

デフレ脱却の政策転換のきっかけに東日本大震災を活用すべきと思ったがそうならなかった。朝鮮半島統一が加わるとさらに資金需要は増える。こんどこそ政策転換のきっかけにすべきだ。カネは刷れば良い。北朝鮮にばらまいた分は真面目な旧北朝鮮人民が働いて返す。日本国内も同じ。

朝鮮半島統一は50年くらいの期間を切って北全体をフリーゾーンにする香港方式(一国二制度)が良いと思う。沖縄方式(あるいは東西ドイツ統一方式)だと韓国が持たないのではないか。



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Posted by 渡久地明 at 23:59│Comments(0)返還基地の跡利用
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