渡久地明の時事解説

　航空各社の8月の県外＝沖縄線旅客数は2.9％減と前年実績を割り込んだ。8月25、26日の土日を直撃した台風で下旬に大きく落ち込んだ模様。2010年の同月実績を9.2％下回った。震災の影響はすでになくなっており、円高・海外との競合といった影響も出ているものと見られる。

　JALが関西線の一部をJTAに移管し15.3％減、ANAは3.3％減、JTAは5.5％増、SKYは12月から成田、3月から関西、7月から茨城、北九州を新設して旅客数は32.0％増と大幅な増加。RACは2.7％増だった。

　また、石垣・宮古・久米島の県内主要3路線の旅客数は合計で0.9％増とほぼ前年並みだった。10年比では6.3％減と不振。宮古線で昨年9月15日からJTA、ANA、SKYが三つ巴の価格競争を行なっており、8.5％増と伸びた。石垣は3.1％減と不振、久米島も6.7％減と前年を下回った。（沖縄観光ニュース）