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2008年05月10日

大学ではカネを刷れと教えている

 今日は久しぶりに大学の先生と楽しい話ができた。
 
 スティグリッツ先生が教科書の中で「日本に『カネを刷って財政赤字を埋めろ』と書いてあるじゃないか」といったら、「その通りですよ」と適当に要約すると次のように話した。
 
 「ボクはマンキューの教科書を使ってますが、それにもデフレときにはカネを刷って財政支出すべきとありますよ。
 道路整備も2兆円くらいの話でしょう。後期高齢者医療制度もわずかな財政負担でしょう。
 日銀副総裁候補になった伊藤先生はインフレターゲティング論者で、インフレにして借金の重みを減らすという人で、本来なら民主党は反対すべきじゃなかったですよねえ」
 
 「わはは。オレもインフレターゲディングの話は詳しいよ。亀井静香勝手連の掲示板のコテハンで、随分書き込んでいたことがある。荒らしがひどくて、管理する限界を超えたのでなくなったけど。で、そのカネを刷れという話は大学でちゃんと教えているの」
 
 「1年生ではそこまで行きませんが、2年目、3年目にはカバーしますよ」
 
 「じゃ、大学でまともな経済学をちゃんと教えているのに何で卒業したら小泉構造改革支持者ばっかりになるの」
 
 「うーん。大学で学んでいることと現実社会が無関係だと思いこんでいるんじゃないでしょうか」
 
 「それじゃあ、どの政策が望ましいかも分からない可能性があるんじゃないの。いま、緊急経済対策が必要だといっているのは国民新党だけじゃない」
 
 「国の借金が800兆円だったら、緊急経済対策の20兆円くらいどうってことはないですよね。それでデフレから脱却するなら安いですよ」
 
 「オレも20代じゃ、政治に興味はなかったし、経済学も知らなかったけどね。でもいまスティグリッツの入門書を読んでも、初めて聞いたという話はあまりなかった。カネを刷れ、の話も含めて。先生もっと大きな声で、いろんなところでまともな経済学の話をすべきでないの」
 
 「もちろん。そうしてます」
 
 …
 
 というわけで、わたし一人でカネを刷れといってるわけじゃないのだ。



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Posted by 渡久地明 at 21:24│Comments(0)デフレ脱却
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