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2008年07月18日

躍進する香港(上)

香港へ行って来た。

躍進する香港(上)


(写真1)はビクトリアピークからの黄昏時の香港市街。昔、100万ドルの夜景といわれたところである。いまでは1000億ドル位の価値になっているのではないか。ビルの林立する市街地に隣接して、つい最近まで世界一着陸が難しいといわれた旧空港があった。

躍進する香港(上)


(写真2)はランタオ島の浅瀬を埋め立てて新しくできた香港国際空港の全景。2本の滑走路があり、24時間運用されている。香港の日本語ガイドによると、前の空港は時間制限があったので、出迎えはせいぜい10時頃までだったのに、いまでは24時間出迎え、見送りの仕事が入るようになった。

香港国際空港は1998年7月6日開港。6年の歳月と200億ドルが投入された。空港島と香港市街は地下鉄で結ばれている。ランタオ島までは橋と道路が取り付けられた。

写真はランタオ島のロープウェイ・ゴンピン360の箱の中からとったものである。

このロープウェイは建設しているときから乗ってみたいと思っていたのだが、開業してしばらくして突然、無人の箱が落下するという事故が起こり、2年前に行ったら休業していた。事故原因はいまでも不明であるという。

このときは曇っていたが、上りきると晴れた。

躍進する香港(上)


(写真3)は空港島対岸にある古い街並み。空港ができる前は平屋の民家がぽつぽつとある程度だった。空港ができると次の

躍進する香港(上)


(写真4)となった。実際には写真3は写真4の直ぐ右側(上流)の様子である。

そういえば、昔、空港を造っているときにランタオ島にわたって建設中の空港島の様子を写真に撮ったことがあった。

20代で何度か香港を旅行してから30代後半まで長い間行ってなかったが、97年の香港返還後、再訪した。前年の96年、返還前の香港を見ようと世界中から観光客が訪れ、約1300万人に達した。このうち日本人観光客は238万人と過去最高を記録した。

ところが、返還の年に1127万人、日本人は136万人に激減した。中国に返還された香港は、資本主義の魅力が薄れると思われた。自由もなくなると思われた。しかし、実施にはそうならなかった。

1997年以降、身内の友人を訪ねたり、他の海外へ経由するために立ち寄ったり、香港政府観光局の招待もあって、ほぼ毎年香港に出かけて様子を見ているが、ものすごい発展ぶりである。

香港‐珠海(人工島新設)‐マカオ(人工島新設)との間に全長29.6キロの橋を架けるプロジェクトも動き出している。



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Posted by 渡久地明 at 18:18│Comments(0)デフレ脱却
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