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2010年04月01日

日銀の世界貢献

 池上彰さんのニュース解説番組で、日銀が世界の金融政策をリードしていたというようなことを言っていた。ゼロ金利政策と量的緩和が世界のお手本になっているというのだ。
 
 しかし、日銀は世界の国々が絶対にやりたくない失敗をしているというのが、わたしの認識だったので驚いた。
 
 こどもニュースのお父さん、何かを分かりやすく説明するのは得意だが、日銀の話しを聞きすぎだろう、と思っていたら、
 
himaginaryの日記(3月31日付)
「ロゴフ講演・バーナンキと元相場」
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20100331/rogoff_transcript

 にこんなのが出ていた。

反面教師としての日本
中国の指導者たちと話をすると、皆日本を引き合いに出して反論します。きっと皆さんも耳にしたことがあるでしょう。曰く、あなた方は、80年代半ばに日本にしたように我々の為替レートを増価させようとしている、と。彼らはプラザ合意のことを指しているのです。そしてマッキノンやらマンデルやらが唱える入り組んだ話を通じて、そのプラザ合意から日本の沈滞がもたらされた。それが日本に止めを刺し、危機をもたらした。我々はそんなことは御免だ、というわけです。

私が非常に興味深く思うのは、中国の最大の恐怖が日本のようになることだ、という点です。そして米国の最大の恐怖も、日本のようになることです。というわけで、2つの経済はいつの日か収斂するのかもしれません。いずれにせよ、中国が金融危機を迎える可能性が十分にあるので、もう世界は元相場のことをとやかく言うのをやめて、中国が自分で問題を解決するに任せた方が良いと思います。


 ロゴフはアメリカの経済学者で、最近東京で講演した。上の引用はその一部。やはり日銀は世界中からヘンだと思われている。それが常識なんじゃないのか。



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Posted by 渡久地明 at 19:12│Comments(0)デフレ脱却
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