てぃーだブログ › 渡久地明の時事解説 › デフレ脱却 › 少子化で経済規模が縮小するというのは本当か

2005年06月07日

少子化で経済規模が縮小するというのは本当か

間違いであろうと考えている。(間違いであるとの論文がいくつもあるが、まだ読んでいない)

素朴な疑問として、人口が減れば分け前が増えるわけだから、一人当たり所得は高まり、国民は豊かになるはずである。

20年以上前になるが、当時、日本は人口が増えすぎて将来の人口を養っていけなくなるから、産児制限して子供を増やさないようにすべきだ、と力説する大学教授がいた。わたしも漠然とその時はそうだと思ったが、実際に人口が減ることが明瞭になってくると、人口が減るので経済規模が小さくなり、経済成長が出来なくなる。子供を増やすべきだという話になっている。

人口は減っても経済規模は小さくならないという見通しは簡単に立てることが出来る。

人口×所得×ライフタイム

の3重積を考える。

人口はわずかに減っているが、所得は20年前に比べて急拡大、ライフタイムも大幅に伸びている。

人口×生産力×ライフタイム

を考えれば、機械化やIT化で格段に向上した生産性と伸びたライフタイムで、人口のわずかな減少をカバーして有り余るだろう。

最初の素朴な疑問のように、人口があまり増えなかったり減少したりする分、国民の分け前は増えるのが当然である。

それがそうならないのは、人口が減少しているからといって経済全体を縮小させていることに問題がある。

なお、上の3重積は、

単位あたりポピュレーション×温度×ライフタイム

というプラズマのローソン条件の応用と類推である。(経済物理学?)


同じカテゴリー(デフレ脱却)の記事
MICE債の発行
MICE債の発行(2017-09-26 00:35)


Posted by 渡久地明 at 20:58│Comments(0)デフレ脱却
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。